名前も知らない、住んでいる場所も知らない、お互いに顔しかしらない。
でも、「いつもここにいて、挨拶を交わす人」。
そんな人たちが、近所に何人かいます。
酒屋のおじさんと、おばあちゃん。
酒屋のおとくいさんのおじさんたち。
パン屋のおばあちゃんと、お姉さん。
お肉屋さんのおじさんと、おばさん。
緑の旗のおじさんたちと、おばさんたち。
園までの道のりの途中にあるおうちのおばちゃん。
よく行くイタリアンのお店のマスター。
お店に「こんにちは~。今日も寒いですね~」と声をかけて入っていけるって、大型スーパーでは出来ない体験。
登園中にぐり君がぐずっていると、顔見知りのおばさんたちに「あらあら、今日はどうしたの~?」と声をかけてもらえる。
母 対 ぐり君となり、イライラが煮詰まっているときの、その天の一声。
はっ!として、イライラして余裕がなくなっていた自分を客観視させてもらえます。
駄菓子も売っている酒屋さんで、親に「30円までね」といわれた制限内で何を買おうかと子どもがウロウロウロウロ。ようやく読めるようになった数字で「これは、さんじゅうえん? まだかえる?」と、数字と足し算のお勉強。そして「くださいな」のコミュニケーションのお勉強。それらをのんびりと待って受け入れてもらえる。
さらに「きょうもおかしかって!」と、子どもが我儘を言った際には「今日はダメ!おうちのお菓子をたべな」と母に加勢してくれるおじさん。
行きつけのイタリアンでは、子どもの食べる量をみて調整してくれてる。
「またおいでね」と声をかけてもらえる。
夫婦の通勤の都合で選んだ「仮住まい」の土地でしたが、ここで子育て出来て良かったな~と、しみじみ感じています。