10月は、中置。
毎回のことですが、お茶のお稽古では道具や点前が季節ごとに移り変わっていくので、1年ぶりの道具を見て「もうこの季節なの~!?」と、季節感をひしひしと感じます。
10月限定のお点前のため、年に1度、ないしは2度しかおこないません。
でも、風炉と水差しの位置関係による差異だけなので、2月の逆勝手に比べると混乱するようなことはありません。
今回は、五行棚を出して「中置」のお稽古をしました。
五行棚…棚とつくけれど、棚のお点前はしない異端の棚。
通常の「棚」は水差しを置くけれど、五行棚は風炉を中に収める。
天板と地板の間に「木火土金水(もっかどごんすい)」が入っているから、「五行棚」。
棚だけど、棚でなし。
地板扱いで、蓋置は竹。
設置時は、棚の足に注意。
向かって左に節3つ、右に節2つ、奥が節1つ。
普段のお点前と違うところは、中置で水差しの置き位置が異なるため、5足で着座になること。
五行棚の場合、蓋置は地板の上。柄杓は横一文字に置くこと。
置き合わせは、「本来風炉の手前で水差しがある位置」にすること。
棚に柄杓を飾る際は、お薄は、天板の上に蓋置・柄杓・棗。
お濃茶は、天板に柄杓(縦置き)。蓋置は地板。
棚は生地だけど、丸卓ではないので、柄杓は合を上にして置く。
その後、四ヶ伝の「和布」。
お稽古では、古帛紗と仕服が共のものだったので、そういうものだと思い込んでいましたが。
「それは、たまたまなのよ」と、先生。
「あくまでも、主役はお和布。仕服は余った布地で作ったと考えてちょうだい」
和布以外は、道具はすべていつものもの。なので、道具を拝見に出すときは亭主は手をつかず。