片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

なんでもない、いつもの1日。幸せな1日。

金曜日。朝

今朝のこと。

朝起きてすぐ、まだ二人とも布団に包まってうだうだしている最中に

「とうたんはー?」と聞かれました。

「お仕事に行ったよ」これはいつものやり取り。

その後に、ぐり君が「おう◎、※△◇…」とつぶやきました。

ん? なんだって??

「おうちに、いたいっていったの?」と聞き返すと

「ん」と。

 

今日は寂しい気持ちが強かったのか、朝から私にべったり。

私がソファーに座るやいなや膝の上に乗り、ご飯を食べるのもお膝の上。

「お母さん、支度しなくてはいけないから」とそばを離れようとすると「ぱっぱーも!」と、座ることを強制。

なんやかんやごまかしながらバタバタ用意していると「もーもーちょうだい」の声。

用意してコップを持っていってあげると、ソファーの前に立ち、ソファーの座面を指でつんつんしながら

「ぱっぱー、どーじょ」と笑顔。

 

うぅ~ん。可愛い。今日は大幅に寝坊してそれどころじゃないのだけど、そんな風に可愛く席を勧められたのを無視できない!

「ありがとう」といって座ると

「りーたんも、いい?」と、はにかみながら聞いてきました。さらに可愛い!

「どーぞ」と返事をすると、「よいしょ、よいしょ」とソファーによじ登り、私にぴったり体を寄せて座り、牛乳をゴクゴク。

ぐり君。レディーファーストだね!(たまたまだけど)

 

 

金曜日は、一週間頑張ってきて限界が来るのか、いつもより寂しがりやになる気がします。

家にいたいと「まんまいいのぉー」と、パジャマ姿で支度をしぶるぐり君に手こずり、奥の手を使うことにしました。

「今日はルンバさんがお掃除をしてくれる日だよ。ぱっぱーはもう用意出来ているよ。ぐり君は?」というと、泣きながら「りーちゃんも!」と抱きついてきました。

「じゃあ、早く用意をして一緒に行こう!」と、抱っこして手と顔を洗い、おむつを替え、洋服を着せ、歯磨きをし、保育園に持っていくお供のオモチャを選ばせ、靴をはかせ…。ようやく出発。

今日は、ジャンバーの左右のポッケに1つずつミニカーを入れてあげると「ぶっぶー、ここ、あるぅ」と笑顔。クマの「くーしゃん」を抱えて登園です。

「あ、忘れていた。ルンバさんのスイッチ入れてくるから待っていて」と靴を脱いで部屋に上がると「ぱっぱー! こっち!!!」と、泣きそうな顔で必死に手招きをするぐり君。

いや、大丈夫だよ。ぱっぱーはルンバさんより強いから。負けないから。ルンバさんが起動しても大丈夫。

ぐり君の必死さを尊重し、起動スイッチを入れたら玄関にダッシュで駆け戻りました。

玄関のドアを開ける際に、廊下に出てきたルンバさん。

「ぐり君、ルンバさんにバイバイ」

「ばいばぁぃ」

 

 

登園の途中、カドのおうちのおばさんが窓から顔をだして「りーちゃん、おはよう!」と挨拶をしてくれました。(まだ米粒ぐらいにしか見えない距離なのに!)

「りーちゃん、○○おばさんだよ!」と言って、2人でダッシュ

おばさんが、お見送りの為にわざわざ家から出てきてくれました。

保育園に行くようになり、たまーに顔を合わせると挨拶を交わしていたおばさん。

二ヶ月ほど前に話しかけられ、名乗りあってから、毎朝私たちが登園するのを待っていてくれるようになりました。

おばさん、すみません…毎日登園時間がバラバラで…。

「今日は寒いわね」というおばさんに抱っこしてもらい、タッチして、バイバイ。

 

途中の工事現場で、ぐり君の好きなショベルカーが3台もいました。

数日前に「おじさんたち、道路に何を書いてるのかね~?」といいながら歩いていたら、水道管の工事だと教えて貰いました。

しばらく見入ったあとに、ショベルカーにバイバイをして進みます。

 

住宅街の小道。いつもの場所で立ち止まり、ぐり君は道路の上をじっと見て「ないー」。

庭にピラカンサが植わっている家の前で、毎日落ちている実を探すぐり君。

「ぐり君、ここに小さいのがあるよ」と教えると、しゃがんで指でつまみ上げました。

「あ、こっちに大きいのもあるよ」と指差してあげると、見えなかったのか「ん⤴? ん⤴?」といいながら探すぐり君。

「ほら、ここ」。

ぐり君、両手に1つずつ実を持ち、ご満悦。

風がざーっと吹き、大きな枯れ葉がたくさん舞い落ちてきました。

ガサガサと靴で落ち葉を踏みつけながら2人で歩いていると、ぐり君が立ち止まって上を見て「ないねぇー」の声。

何がないのか?と思っていたら、葉が落ちてこないといいたかったよう。

「風が吹かないと葉っぱは落ちてこなんだよ」と教えてあげると、納得してあるき出しました。

 

中学校の前を通りかり「今日はあしーぽーん(サッカー)、してないね」というと「ないのぉー?」と残念そう。

でも、今日は、中学校の正面玄関前に消防車が1台止まっている!!!

緊急性は感じなかったから、避難訓練か何かかな?

「ぐり君! 消防車だよ! すごいねー。カッコいいね~。赤いね。消防車はマーシャルだよ」(←パウパトロール

「おっけぇー」

2人で門扉の外から覗き込みました。

 

 

保育園前の駐車場で歩みが遅くなるぐり君。車が好きなのでここを通るときは毎日ノロノロです。

なかなか進まないぐり君に「銀色の車、赤い車、白い車、銀色の車…次の車の色は何色でしょうか!?」というと、パタパターと走ってきて「にんいろぉー」「ピンポーン! 正解!銀色です!」。

でも、続く白と黒は言えず。赤い車を示すと元気に「あおー!」…残念。

今度、色が学べる絵本を買ってあげようかな。

 車の色当てクイズのおかげで、今日はさくさくと進みました。

 

ようやく保育園に到着。

保育園に着いてすぐに補助の先生たちに園庭に誘われ、部屋に残っていた数人のお友だちと一緒にいそいそとお庭に向かうぐり君。

背中に向かって「ぐり君、いってらっしゃい!」と声をかけると、肩越しに笑顔でバイバイをしてくれました。

泣いて部屋に入らない日もあるので、笑顔でバイバイしてくれるとほっとします。

朝の大任がなんとか終了。ようやく今からが「出勤時間」です。

 

 

もう、毎日毎日。本当に起きてから登園するまでが大変。

でも、子どもと2人で歩くと、自分一人では見えなかったもの気づけなかったものを目にすることが出来る。新しい発見がある。

毎朝、散歩気分で、小さな手をつないで歩く幸せ。

いろいろなものに気を取られ歩みの遅い子どもに気を揉みながら、少し先で立ち止まりしゃがみこんで腕を広げると、笑顔で駆けてきて胸に飛び込んでくる小さな体をぎゅうっと抱き締める幸せ。

 

登園は大変だけど、とても幸せな役割を独り占め。

毎日、一人早朝に起き出して出勤している旦那さん、ごめんね。

 

最後に…毎日こんなにのんびり登園出来ているのも、フレックスで出勤時間に寛大な会社のおかげです。感謝!