片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

顆粒だしを卒業しようと思う

実家の味噌汁は、煮干し出汁でした。

でも、実家を出て自分で食事を作るようになってからは、私はずー--っと顆粒だしを愛用してきました。

手軽で美味しくなる魔法の粉です。

出しを取らずに顆粒だしを使うのは、私にとっては疑問の余地もなく「あたりまえ」でした。

 

社中で茶事を開く際に、先生の家で懐石料理をつくる時は、大量の1番出汁、2番出汁を作っていました。

でも、全然基本知識がないため、いつも先生の横で見ているか、指示されたように動くだけ…。

乾物屋さんに手配した高級な昆布、高級な鰹節で手間暇かけてとった出汁はとても美味しいのを知っているけれど、こんなにお金と手の込んだこと、毎日は出来ない~と、はなから諦めていました。

 

妹に子どもが生まれ、鰹節と昆布で出汁をとっていると聞いても「すごいね~!」と、他人事でした。

 

自分の子が生まれたときも、離乳食を作る際は昆布で出汁を取りましたが、それもほんの一時だけ。

大人用につくる味噌汁は顆粒だしを使っていたので、ぐり君が離乳食を卒業してからは、出汁を取らなくなりました。

おすましを作る際は、妹がすすめてくれた「八木長本店の椀だし」を愛用していました。(美味しいです!おすすめです!!)

椀だし - 日本橋 八木長本店

 

 

味噌汁やスープなどの汁物が大好きで、夕食には必須です。例外はカレーの日だけ。

作るのは主に味噌汁。そして時々、おすましや、スープ。

和食ならかつおの顆粒だし、スープならブイヨン、またはコンソメを使用していました。

 

そんな日々に変化が…。

 

◆1つめの転機

きっかけは、茅乃舎のだしを使ったことです。

本当に、本当に、美味しかった…。

勿体ないから、だしの美味しさを最大限堪能できるよう、おすましをつくる時だけ使用し、味噌汁を作る際は今まで通り顆粒だしを使っていました。

何度か使用した後に

「時間がない中で作ると、美味しい出汁が出きっていない気がする」

と思い、茅乃舎のだしを使う日は、朝出かける際に瓶の中にだしパックと水を入れて、冷蔵庫にしまい、あらかじめ水出しして使用するようになりました。

 

◆2つめの転機

…が、たくさんあった茅乃舎のだしも、そろそろ尽きかけています。

家にあるものはいただきもので、自分で買って日常使いにするには高すぎる…。

再び、顆粒だしを使う日々に戻りかけていました。

 

そんな中。

先日、義母と義妹が突然家に来ることになり(前日の夜に電話がきて決まった)、ぐり君を寝かしつけてから深夜に旦那さんと2人で慌てて家を片付けました。

旦那さんは「そんなに散らかっていない。少し片づける程度で大丈夫」と言い放ちましたが、義実家の都合に巻き込まれた私を気遣い、「あっちもこっちも、こんなに散らかった状態で呼べない!」という私に合わせて一緒に1時間ほど片付けてくれました。

 

すると…。あれ? なんだか、昆布がたくさんあるんだけど…?

「ぐり君のためにちゃんと離乳食を作らないと!」と気負っていた時代に買ったり、いただいたりした昆布の他に、旅行先で「昆布が安い~お土産にしよう」と買った昆布がどっさり出てきました…。

昆布なんて、おでんつくる時にしか使っていないのに…。一生分ぐらいある…。

 

ちなみに、冷蔵庫の野菜室には、伯母が「小分けにしてあると煮物などに便利よ♪」といって10gずつだしパックに分けられた鰹節をいただき、たくさん入っていました。ほぼ使ってなかった。

 

昆布も鰹節も、どうにかしなきゃな~と思いつつも、再び眠らせたまま…。

 

◆3つめの転機

先日、友人から「茅乃舎のだし、いる?」とメッセージがきました。

いる~! わー、ありがとう!!!

郵送するといってくれた友人に、送料がもったいないから!今度会うときに!と返信。

その時、ぴこーん!とひらめきました。

 

今まで、

「毎日保育園から帰宅してバタバタと30分~1時間で夕食を作っているのに、出汁をとるために30分ものんきに昆布を水に浸してられないよ…」

と思っていたんです。

でも、茅乃舎のだしを水出ししてから使っていたように、昆布も水出しすればいいんじゃないの?って。

 

昆布はすでに小さくカットしたものがあるので、これを出勤前に瓶に放り込んで水だししておけば、帰宅後にすぐ味噌汁作れるし。

鰹節はすでにだしパックに小分けにされているのだから、湯が沸いたらぽんと放り込めばいいだけだし。

 

実践してみました。

 

結果。

まだ1週間ほどですが、なんの苦労もなく、昆布&かつおの合わせだしを取ることを続けられています。

今や、すまし汁だけでなく、味噌汁も、うどんの汁も、これで作っています。

嬉しかったのは…ぐり君が、すぐに気づいてくれたこと!

「なんか、いつものと、あじがちがう!」と。

昨日も一口飲んで気づき、「きょうも、おうちでつくったやつでしょう?」と聞いてくれました。

ぐり君の味噌汁のおかわり率が、格段にUPしました。

結婚当時は健康状態が心配になるほどの「濃い味舌」だった旦那さんも、「今日の味噌汁も、出汁が違う気がする」と気づいてくれるように。

嬉しい~!!!!

 

毎日の食事を作る際に出汁から取るなんて、一足飛びでは無理だったと思うのですが、色々な経験をして少しずつハードルが下がっていきました。

 

今はまだ、汁物をつくる時だけで、煮物などのおかずを作る際は顆粒だしを使っています。

そのうち、カボチャの煮物や高野豆腐をつくる時も、自分でとった出汁を使ってみたいな~。

でも、気負いすぎず、無理のない範囲で。

 

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