片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

おいしいご飯を食べ、己を省みる

先週の土曜日…憧れの「辻留」のご飯を食べました!!!!

鱧の椀物、お・い・し・かったーーーー!!

 

憧れてはいても敷居(値段)が高く、清水の舞台から飛び降りる覚悟を持ってしても、

「旦那さんと二人分、私のお小遣いで払うよ」なんて、とてもとても、言えない。

 

しかし、コロナのため、老舗の辻留さんでもテイクアウトをやっている!

しかも、しかも。お店では「椀物だけでも」なんて言えないけれど、テイクアウトでは「辻留ご飯セット」として三品セットから、四品セット・六品セット・七品セットといろいろ取り揃えてあるのです!

そりゃ、できることなら七品セットを食べてみたいけれど…でも、そこは懐が痛いので…懐石料理の花形「椀物」がリーズナブルに食べることができる「三品セット」を注文しました!

 

久しぶりに…外食(テイクアウト)で、「あぁ、美味しい。幸せ」と思うご飯を食べられました。

はぁ…。いいなぁ。

こんな椀物、毎日食べたいなぁ。

 

 

 

 

 

主にご飯を作るのは私ですが、旦那さんも週に1度か2度(水曜の夜ご飯と、休日の朝ごはん)は作ってくれるし、さらには、よく「作るの面倒だから、外食する?」と聞いてくれます。

「疲れているなら、自分が作ろうか? それとも外食しようか?」と聞いてくれる旦那さん、最高ですよね。

 

しかし、子どもが生まれてから、料理やさんは敷居が高くなってしまいました。

「子どもが騒いでしまったとしても、肩身が狭くない店」が第一の条件で、どうしても味は二の次、店の雰囲気夜の良さは三の次になってしまいます。

そのせいか、最近とみに「外食のコスパが悪い」と感じるようになってしまいました。

外のご飯が美味しく感じられない。この金額出してこの味なら、自分で作ったほうが良かったな…と思うことが多く、旦那さんからの「外食しようか?」の提案に喜びを感じられない…。

「外食…」と、頭の中でぐるぐるお店を思い浮かべて考えた挙げ句、「やっぱり、いい。自分で作る」となることが、しばしば。

舌が肥えたとは思えないのだけど、「外食して、美味しいもの食べた!」という満足感を得ることが激減した気がします。

子どもの面倒を見ながら、せわしなく食べたりしてるからなんでしょうか…??

 

まあ、そんなわけで、最近は外食への喜びも期待も消えていたのですが。

辻留のテイクアウト表を見て、久しぶりに「食べてみたい!!」とテンションが上がったのです。

 

はぁ~。とても、美味しかった。

 

テイクアウトは、色々経緯があって(端折ります)伯父の家で家族と共に食べたのですが…。

伯母のおもてなしの心とか、料理の中に垣間見える職人さんの気配りとか…茶人として「この姿勢を見習いたい」と強く思いました。

 

 

ぐり君が生まれた後、色々重なり、茶懐石から縁遠くなってしまっていました。

「茶事やりたいな~。茶懐石みんなで作りたいな~&食べたいな~。」と思うばかりで、何も実行にうつしてきませんでした。

しかし、毎日の食事、これこそが基本じゃないのか、と。

日々のご飯の支度に対する自身の姿勢を省みて、成長する機会を生かさず諾々と過ごしてしまったと反省しました。

 

まあ、仕事しながら育児しながらなので、手を抜くべきところは抜き、バランスを取るのは大切だし、無理しないことというのが大前提ですが。

それでも、たまには、きちんと昆布と鰹節で出汁をとってみるとか。

味噌汁の具を、六方にした里芋にして練り辛子を添え、茶懐石の汁物風にしてみるとか。

人参を花の形にするのに抜き型に頼り切るのではなく、その中の2つ3つでいいからねじり梅を自分で作ってみるとか。

はんぺんを使った簡単真薯で椀物を作ってみるとか。

タイの昆布締めを作ってみるとか。

茶懐石の場でなくても、一人でも、日々の暮らしの食事の用意の中で、できることはたくさんあるだろう、と。

 

ちょうど、先週あたりに「最近夕食のメニューが手抜きが多くマンネリ化してる」と感じ、後で考察するために日々の夕食のメニューの記録をブログの下書きに残し始めていたところでした。

職人さんの作る美味しいご飯を食べ、伯母のもてなしの心に触れ、ひっそりと深く深く、反省し、自分自身に喝を入れた土曜日でありました。

 

 

ブログに残しておくのが一番振り返りしやすいので、この先自分がダレたときのために、今の気持ちを書き残しておきました。

 自分自身のために、料理の修行、頑張るぞ!!!

 

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目の前の公園で、ビワが完熟していたので頂いて帰りました。ほんのり甘くて美味しかった…。