片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

共働き家庭(4歳児)の「家庭学習の習慣化」と「学習の紆余曲折」我が家の半年のまとめ

■家庭学習の習慣化、取り組み当初

ベネッセの「こどもちゃれんじ」を「ぽけっと」から始めましたが、「ほっぷ」になり「ちゃんと活用できていない」と感じて購読を辞めるか悩みました。

この時、子どもが悪いのではなく、私たち親の問題ではないかと思いなおしました。

その時の記事がこちら。2022年1月の記事。

「こどもちゃれんじ」をやめるか、悩んだ話 - 片隅でひっそりと

 

しばらくの間は親子で頑張って取り組んでいました。

時には旦那さんも勉強を見てくれ、毎日ではなくても、なんとか取り組んでいました。

この頃、キッズワークがもっとやりたいぐり君のために、市販のドリルを複数購入し、その日の気分で選んで並行して進めていました。

 

春からの「すてっぷ」ではコースが分かれ、「総合コース」か「思考力特化コース」を選ぶことになります。

「ぽけっと」ではキッズワークは大抵1日で終ってしまい、ぐり君が物足りなく感じていたので、「思考力特化コース」を選びました。

 

今年の春までは順調でした。

春までは…。

 

 

■教材で迷走したのをきっかけに、サボり気味に。人は楽な方に流されてしまう

しかし…いざ「すてっぷ」の教材が届くようになると、ぐり君は、数字も平仮名も、まったく読めないし、書けない!

これは、まだぐり君が文字に興味を持てていないというだけでなく、「ほっぷ」時代の半年以上、親がきちんとフォローしきれていなかったからだと思います。数字や平仮名を学ぶ教材が届いても、それを親が活用できていなかった。

ぐり君は分からないから、ワークに取り組んでいても「これ、どれ?」「わかんない」の連続。

分からないなら…と教えるのですが、子どもは解説やサポートをして欲しいのではなく、「分からないから、お母さんが答えを教えて」と。

苦手なページは答えを教えてもらってさっさとクリアしてしまいたい、そういう態度でした。

平仮名をなぞるページは、毎回飛ばしていてやろうともしない。

(上手になぞれないから、やりたくない、という感じでした)

思考力特化コース用のワーク「思考力ぐんぐん」に取り組んでみても、明らかに「ぐり君にはまだ早い。設問の内容がまったく理解できていない」と感じるほど。

一緒にワークをやっていると、答えが分からないから「これ? これ?」と、適当に複数回指さして上目遣いで私の顔を見上げてきます。これは、答えがあっているかどうか親の表情を見て判断し、考えずに済まそうとしている状況。

「分からないところは教えてあげるけれど、お母さんに答えを聞くのはぐり君のためにはならない。それじゃ、ワークをやる意味がない。やる気がないなら、もう終わりにしていいです」というと、

ぐり君は「やだー--!!!!!」と癇癪を起こしてしまいます。

 

家庭学習のことで親子で言い合いをしたり癇癪起こしたり、まったくよろしくない状況。これはダメだ。

 

「すてっぷ」の内容はまだぐり君には難しい&早すぎたんだと思いなおし、新しいキッズワークが届いた際、ぐり君がやりたいページだけやらせる。ひと月のうちにすべてのページが終わらなくてもいい、と自分の考えを変えました。

幸い、ぐり君は「ひらがななぞりん」は大好きで、毎月届く教材をなぞって遊んでいたので、それだけでもいいや、と。

 

 

■ふたたび奮起

ただ、そうして過ごすうちに、家族で家庭学習に取り組む日が減り、次第にごはん前もご飯後もTVを見てお風呂に入り、またTVを見て歯を磨いて寝る、という日が多くなっていきました。

このままではダメだ!と再び奮起したのがひと月ほど前。

TVとの戦い ~開戦~ - 片隅でひっそりと

スパイ学校(家庭学習)の記録① - 片隅でひっそりと

 

その後、ほぼ毎日家庭学習をしています。

(時には旦那さんのTV鑑賞にぐり君も流されてしまいやらずに寝てしまう日もありますが)

 

7月にふたたび奮起して以降は、手作りの数字カードやしまじろうのカルタなどをメインの教材にして少しずつ、数字や平仮名を覚え始めていました。

順調そうに見えていたのですが、7月末に事件が起きました。

 

旦那さんに保育園のお迎えを頼み、二人のあとから私が帰った日。

ちょうどその日、しまじろうの新しい教材が届いていたのです。

旦那さんは、ぐり君が喜ぶだろうと思っていたようですが…。

私が帰ったちょうどその時、ぐり君が癇癪を起こして泣いていました。

 

「もー、何してるの(旦那さんちゃんと面倒見て!)。どうしたの?(ぐり君)」と話しかけると…。

袋から出して散らかした教材を指さし、「またとどいちゃった! どうするの、これ!!」と。

 

どうやらぐり君、春先から溜まってきていた教材のことを気にしていたようです。

まったくそんな素振りがなかったので、気づいていませんでした。

で、まだ全然進んでいないのに、さらに新しいものが届いてしまい、ストレスがかかって感情が爆発してしまったと…。

「大丈夫、大丈夫。ぐり君なら、やればすぐに終わるから」となだめました。

 

この日から、家庭学習の教材はすてっぷのキッズワークを中心に据えました。

半年近く本棚で寝かせてあったので、さすがにもう大丈夫だろうと判断しました。最近は数字も覚えてきているし。

見た目が簡素で内容も少し難しい「思考力ぐんぐん」の方は後回し。

カルタや数字カードを使ってのゲームで遊びながら学ぶ日も交え、1日3ページ以上を目標にし、「まだやりたい」という気持ちがあるうちに勉強は切り上げています。

 

残業で帰宅が遅くなった日や、旦那さんのTV鑑賞に巻き込まれてしまい勉強の時間が取れなかった日は、布団に横になった後に「しりとり」をしたり、スパイ学校の特別授業と称して寝ながら数字当てゲームをし、「勉強しなかった日」を作らないよう努力しています。

最初の頃は、ミックスナッツの曲をかけたりして勉強時間を楽しく感じるよう演出していましたが、今ではもう過剰な演出はせず、「これから、スパイ学校を始めます。起立・礼・着席!」の号令だけで楽しそうに取り組んでいます。

 

あと、トイレに「ほっぷ」の時にもらった数字と平仮名のポスターを張りました。

このポスター、ずっとしまい込んだままで活用していなかったため、数字も平仮名も、ぐり君は全体を俯瞰して見るという体験が少なすぎたと思ったので。

ぐり君のトイレに付き合う際(さみしいからいっしょに!と連れて行かれる)、指差しして「これは、なーんだ?」とクイズのように質問して遊んでいます。

 

 

■目下の最大の問題

それは…旦那さんとの意識のずれ(というか甘さ)です。

 

「今日は、帰ってきてからアニメ1つ(30分)しか見てないよ。お風呂あがった後にも見ていいんじゃない?」とか

「休日は勉強は休みでいいんじゃない。可哀そうだよ」とか

「ぐり君はアニメ見たけど、〇〇さん(うちは父母共に子どもから愛称で呼ばれています)が見たいものはまだ見てない(といって1時間以上のTVタイムを設けてぐり君を巻き込む)」とか…。

すべて、ここ1~2週間ほどの、旦那さんの台詞…!!!(怒)

 

しかし。

しかし、です。

母の努力が実り、ぐり君には「毎日のお勉強」が身に付き始めています。

 

先日も、旦那さんのTV鑑賞に巻き込まれ、ごはん前にアニメを1時間近く見たのに、お風呂上がりに旦那さんと鉄腕DASHを1時間(2本分)見てしまったぐり君。

当然、勉強する時間などなく、もう就寝しなくてはいけません。

「もう今日は寝るよ。早く歯を磨きなさい」と私が促すと…。

部屋の中に棒立ちになり「なんで! だって、まだ、すぱいがっこう、してない!!!」と、半泣きになりながら怒り出しました。

ぐり君は、当然今日も勉強はするんだと思っていたようです。だけど大人から声がかからないし、お父さんはTVを見せてくれるから流されて見ていただけ。

その日は、「もう9時半過ぎたよ。寝るよ」といってさっさと寝てしまった旦那さんは捨て置き、ぐり君の気が済むよう2人で15分ほど勉強しました。

 

旦那さんから「毎日勉強は可哀そう」と言われたのですが、「むしろ、ぐり君はスパイ学校(家庭学習)を楽しんでいるんだよ。やらないと泣いてぐずる程に」と返しました。

 

家庭学習を定着させるために、父と母で取り組み、徐々に子どもを慣れさせ習慣化していく…と思っていたのですが。

旦那さんを巻き込むよりも先に子どもの方が順応しました。

今後は、いかに、旦那さんのTV鑑賞にぐり君が巻き込まれないように、お風呂上がりタイムの過ごし方の先手を取れるかの戦いです。

 

 

■直近の状況

昨夜は、ご飯が終わり、シンクの片付け(私の手荒れが酷いので、毎日旦那さんがやってくれます。感謝)も終わった後、「お風呂に入るよ~。呼んだら来てね」とぐり君に告げると、

「やだ! さきにきっずわーくやりたい! いつもねるまえにすこししかできないから、たくさんやりたい!」と。

いつものタイムスケジュールが狂うのが嫌で「え~…」と難色を示していたら、旦那さんが「いいじゃん。先にやっちゃいなよ」と。

昨日7月分が終わったので、8月分のキッズワークに取り組みました。

寝不足の私がウトウトしながら「もうたくさんやったから、このページでおしまいにしよう」と持ち掛けてからも、ページをパラパラとめくり面白そうと感じるページを見つけると「これやる」。終わると、またパラパラめくり「これやる」。

気が済むまでやり、「もう残り少しだから、あとは明日の楽しみにとっておこうよ」といってようやく終了。

そのあと、一緒に入ったお風呂で「てれびもたのしいけど、すぱいがっこうのほうがもっとたのしいの」と。

良かった~。

楽しんで学んでくれるのが一番!

 

その後、先にお風呂から上がったぐり君と旦那さんの二人でTVでも見ているのかとおもいきや…トランプでカードゲームをしていました。

「いっせーの、せ!」でカードを1枚ずつ出し合うゲームです。

このゲームのおかげで、急激に数字を覚えることが出来ました。

そのあたりの話は、また後日。

 

 

■時間がない日の取り組み

こんな感じで、「週に3回ぐらいで」とあいまいさを残すより「毎日やる!」と決めてしまった方がシンプルで、子どもも混乱しない。

「この数字は?」と、1~10までを聞くだけなら、5分もかからないので、時間がない日の勉強はその程度に抑える。その代わり、短時間でもいいから毎日必ずやる。

 

あと、時間が取れなかった日は、お布団に入って電気を消してからの「しりとり」も良いです。なぜなら…親が眠くなったタイミングで、「みかん」「るすばん」「かんばん」「キリン」「すいみん」を繰り出し、強制的に打ち切りに出来るので。

 

 

試行錯誤しながら「家庭学習の習慣化」に取り組んだ、我が家の半年のまとめでした。

 

ばあば(義母)宛の絵ハガキ。タイトルは「くじらヨットと、海と、太陽」。 

帆のしましまに、成長を感じました。