片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

毎晩、愛を囁く

夜は私の布団の隣にぐり君の布団も敷いていますが、ほぼ毎日私の布団に潜り込んできます。

 

母とはいえ、たまーに、一人で寝たい日もあります。

大抵は、ぐり君がちゃんと歯磨きをしなかったとか、言うことを聞かずに歯ブラシを咥えたまま歩き回って遊んでいたとかで、私の機嫌が傾いている時です。

そういう日は、「今日はお母さん一人で寝たいから、お父さんと寝て」と促すのですが、

涙ぐみながら

「ぱっぱがいいの。〇〇さん(旦那さんの名前)じゃ、だめなの。ぱっぱが、かわいくて、だいすきなのっ」と訴えられます。

もー、しょうがないな~。

殺し文句で機嫌も直り、掛け布団をめくりあげてあげると、いそいそと嬉しそうに入ってきます。

 

ぐり君と旦那さんとふざけている間にさっさと一人でお布団に入り寝たふりをしていると、あとからやってきたぐり君に

「おふとんにはいってもいいですか?」と聞かれることもあります。

可愛い。可愛い。最高。

 

寝る時にぐり君にするキスは、右頬、額、左頬の3か所が定番。

なので、私がした後にぐり君もし返してくれる時があるのですが、何も言わずとも同じように右頬、額、左頬と3か所してくれます。

休日だけは早起きなぐり君に「ぱっぱ、朝だよ! おきて!」と叩きこされた時も

「ん~、まだ眠い~。りーちゃんがキスしてくれたら起きる~…」というと

眠くてしかめっ面の母の頬に手を添え、「ちゅ、ちゅ、ちゅ!」当たり前のように両頬と額の3か所にキスしてくれます。

それがデフォルトだと思っているぐり君。

母は、幸せ…。

昨夜もぐり君と二人でおやすみのキスをしていて、ふと旦那さんが可愛そうになったので

「りーちゃん、お父さんにもしてあげて。お父さんしてもらえなくて寂しいって」

というと、旦那さんの上にのしかかり、髪の毛をかき揚げでちゅ、ちゅ、ちゅ、と同じように3か所キスして私の腕の中に戻ってきました。

良かったね、旦那さん。

 

「ぱっぱに、うでまくらしてほしいの」

「だっこして」(←横になって抱きしめるポーズ)

「こっちのおてても、ぎゅってして」(←腕枕だけでなく抱きしめポーズの要求)

暑苦しくないの?と思いながらも、要望通りに毎晩、ぎゅーっと抱きしめて

「りーちゃん、だいすき。ぱっぱの宝物」と囁いています。

すると、ある日、ぼそぼそと小さな小さな声で独り言をいっているぐり君。

何を言ってるのかな?と聞き耳を立てると

「…だいしゅき、ぱっぱは、ぼくの、たからもの」

…天使……。

 

 

数年後にはこの幸せな時間はなくなってしまうと思うので、その時にも思い出せるように書き残します。