ぐり君はたくさんぬいぐるみをもっていますが、No.1の座は不動です。
それは、AURORA社の虎のぬいぐるみで、名前は「とらさん」。
お出かけの際にリュックに入れていったり、夜も一緒に寝たり、とらさんだけ特別扱いです。
「このこね、まだうまれたばかりなの。ひとりでおるすばんはさみしいって。できないの。だから、ぱっぱがつれていって」と、私のカバンに入り会社に同行することもしばしば。
先週中ごろ、さあ寝よう…とお布団に入った際に、ぐり君がその日の保育園での出来事を話はじめました。
「いちくんにね、とらさんのことをばかにされたの…」
ん? 男の子なのにぬいぐるみを大事にしているからかな?
「そうなの? なんていわれたの?」
「とらさんのおなまえ。とらって、そのままじゃん。なまえじゃないって…」
「う~ん。そうか」
「ぼく、いやだったの…」(ぽろぽろと涙をこぼし泣き始める)
「でも、お母さんは、とらさんってお名前でもいいと思うよ」
「いちくんは、らくだ(のぬいぐるみ)にちゃんとなまえつけてるって」
「じゃあ、とらさん、他の名前にしてみる?」
しばらく名前の候補を出しました。
しかし、「もうずっと"とらさん"って呼んでるから、他はしっくりこないな~。とらさんはとらさん、だよ。いちくんに言われたこと気にする必要ないと思う」と私。
「〇〇さん(旦那さんの愛称)も、それはいち君が間違っていると思う」
「おなまえ、かえない。とらさんがいい」
そういって泣き止みました。
そんな大好きなとらさんは、産後に義母が郵送で食べ物などを差し入れてくれて際、パッキン代わりに詰め込まれていました。
ぬいぐるみは持たない派の私。
しかし捨てるのも忍びなく…ちょうどその頃、腱鞘炎が酷くてぐり君がミルクを飲む間に哺乳瓶を支えることが出来ず、ちょうどよいサイズだったとらさんに哺乳瓶を支えてもらうことを思いつきました。
兄弟のいないぐり君にとっては、生まれたときから傍にいる親友のような兄弟のような存在。私にとっては育児の辛い時期に手(背)を貸してくれた戦友。
ところが先週末。とらさんが行方不明になる事件が勃発。
3人で外食と買い物に出かけた祝日の金曜日。ぐり君はとらさんをリュックに入れて連れ出しました。
夜寝るときにぐり君に「とらさんは?」と聞かれ
「お母さんは知らないよ。お布団の部屋にいないの?」
「いないよ」
「きょう、いっしょに、おそとにいったの」
「じゃあ、車の中に忘れてきちゃったんじゃない? とらさん今頃は"りーちゃーん、おいていかないでよ~、さみしいよ~"って泣いてるかも。もうすぐお父さんが車で帰ってくるから、とらさん連れてきてって頼んでおくよ」
といっているうちに、旦那さんがお稽古から帰宅。
「とらさん、車にはいなかったよ。ぐり君のリュックの中じゃない?」と旦那さん。
「りゅっくのなか、いないの」
そこから大騒ぎ。ぐり君はギャン泣き。
車のシートの下に落ちていないか?と、大雨の中傘をさして探してもなし。お昼を食べたお店で落としたのか?それとも買い物の際に車から降りたときに駐車場で落とした!?
ぐり君に再度、一日の行動をヒアリング。
リュックにとらさんを入れて持ち出した(←旦那さんが目撃)。車で一緒にお昼寝をした(←私は助手席に座っていて見ていない)。帰ってから一緒におやつを食べた(←私はうたたねしていて見ていない)。
子どもの記憶は正しいこともあるけれど、別の日とごっちゃになっていることもあるにおで、あまり当てにできない。
家で一緒におやつを食べたというなら家のどこかにあるのだろうけれど…ぐり君の話の中に少しつじつまが合わない部分もあり、あまり信用はできない。
ぐり君を寝かしつけた後、旦那さんと車を移動させて探したけれどなし。
旦那さんは、ネットショップで同じぬいぐるみを探し始めるも、すでに終売の様子で全然出てこない。唯一メルカリで過去の売買記録で見かけるも、虎なのでシマの入り具合が「うちのことはちがう」。
夜中に散々探して…結果的には、旦那さんの部屋の机の下に転がっていました。
ぐり君は、お父さんの部屋には入っていない、と言っていたのに…!
ともあれ、見つかって良かった。
ヘタっても、汚れてきても、それがまた「うちの子」らしさを増してる。
今では大切なかわいい子。
ぐり君が大好きすぎて、それが原因でいつか外でなくしてしまうのではと心配です。
いっそのこと、AirTag仕込んでおこうか…。