食器が好きで、アンティーク物もおおく、どれもこれも思い入れがあります。
透き通るような白色の磁器も好きだし、作家ものの肉厚な陶器も好き。
昔の印判の版ずれやいびつさも好ましい。
好きな食器は、なるべくしまい込まずに日常使いを心掛けています。
ぐり君の食器も、2歳ごろから大人と同じく割れ物を使っています。
食事の最中もさることながら、食後の片づけの際には毎日ヒヤヒヤします。
保育園では、食後に皿と器を重ねて持ち運び、片付けているようで、家でも重ねて持ち運ぶので、毎回「気を付けてね!」と声掛け。
そうして…割れた器は…いくつかな?
4つ?5つ?
お気に入りの器が、割れてしまう度に心が痛みますが…毎回、旦那さんに金継ぎで直してもらっています。
中でも、弟が大学院生の頃に旅行先で買ってきてくれたお土産のマグカップをぐり君(2歳)に割られた(テーブルの上にあったものを蹴って落とした)ときは、思わず泣いてしまいました…。
弟の気持ちを無下にされたように感じたんですよね…。
いくら金継ぎで直しても、割れたことはなかったことにはならない、元通りにはならない!と。
香蘭社の食器だったので、同じものがないかサイトも見てみたけれど…でも、ない。あったとしても、それは弟からもらった思い出の品ではない。
帰宅して事の経緯を聞いた旦那さんが、めそめそしている私から割れてしまった器を引き取ってくれました。
それから…2年以上たち、ようやく直ったものが手元に戻ってきました。
長い…長すぎるよ、旦那さん(笑)
漆を使うので、私とぐり君が間違って触れてしまってかぶれないようにと、寝かしつけ後に自室でコツコツやってくれました。
カップが割れてしまった直後は、「金継ぎで直したって…」と、ネガティブな気持ちでいましたが、直ったものが手元に戻ってきてみるとやはり嬉しい。
かなり細かく割れてしまったパーツを丁寧につないでくれました。
ゆがみもなく、美しい。
ありがとう。
旦那さん。