片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

「くもがおおいから、あらしになるよ。」

2歳9ヶ月。

もう、普通に会話ができるようになりました。

 

教えた覚えもない言葉を口にするのを聞いて驚くこともしばしば。

子どもの言葉遣いから、親である私たちの口癖や口調などに気づくこともあり、反省をしたり…。

 

子どもに「ありがとう」を教えていた時期に、ぐり君の「ありがとう」に旦那さんが「どういたしまして」とナチュラルに応えていたのを聞いて、

「子どもに教えている時期だとはいえ、私は何かにつけて“ありがとう、は?”と言葉を強要しているのに、子どもの“ありがとう”の言葉を聞いても、“はい”とか“よくできました”という上から目線のリアクションしかしてない…。“ありがとう”をいってもらえたら、本来返すべき言葉は“どういたしまして”だよなぁ。」

そう気づいてすぐ、“ありがとう” “どういたしまして”のやり取りを教えるという教育の視点を持ちつつも、子どもとの会話も一人の人間とのやり取りであるいう意識に切り替えました。

ぐり君の「ありがと」の言葉に「どういたしまして」と返すように心がけ、二ヶ月ほど? 今では、私からの「ありがとう」に、ぐり君も「どういたしましてっ」と返してくれるようになりました。

 

そんな日々の、子どもとの会話の記録。

 

 

~出かけようとし、玄関で先にぐり君に靴を履かせると、ぐり君が私の靴を目の前にそろえて置いて~

「はい、どーじょ」

「ありがとう!」

「どーいたしましてっ」

 

 

無人の家に、ぐり君と私の2人で帰宅した際~

(扉を開けた私)「ただいまー!」

(私と一緒に玄関に入るぐり君)「おかぇりなさーぃ」

「違うよ。ぐり君も、一緒に帰ってきたのだから“ただいま”だよ(笑)」

 

 

~車に乗り「出発するよ」とお父さんが声掛けした際~

「だめっ。

 ぱっぱが。シートベルトがっちゃんしてないからっっ。」

 

 

~私がシートベルトをしたのを見て~
「じゅんび、おっけぇー!」

 

 

~車に乗っている際、反対車線を走る車を見て~

「みんな、ばっくしてるよ。」

「バックしてないよ。あれは反対車線だよ(笑)」

 

 

~朝起きて、すでに寝室にお父さんの姿がなかった日~
「とうたんどうしたのー?」
「ん? お仕事行ったよ。今日は会社でお仕事。」
「ぱっぱは?」
「ぱっぱは、おうちでお仕事。」
「やったぁー。」

 

 

~早朝におき、まだ寝ていたいと私がだらだらしていると~
「おきたい。いっしょにおきようよ、ぱっぱぁー。」

 

 

~夜、寝室の電気を消して横になると~
(ぐり君はちょこんと布団の上に座り、私を覗き込んで)

「えほん、よんでくーだしゃい。」

 

 

~お風呂で、バスボールから小さな恐竜のフィギアが出てきた際~

(ぐり君が恐竜のフィギアを両手で包みこんでいるのを見て)

「何しているの?」
「あかちゃん、まもってるの。」
「守ってあげてるの? カッコいいね!」
「そうでしょー。」

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右がバスボールの中から出てきた恐竜。とても小さいサイズなのに「さすが学研」といいたくなるクオリティ。以前から持っていたトリケラトプスと比べて小さいものだったため、ぐり君は見た瞬間から「あかちゃん…かわいぃーっ」と親子設定に。



~お風呂で、ぐり君が小さなフィギアの恐竜をソープで洗ってあげた後~

(何かほにゃほにゃと独り言をいっていていたが、なんと言ったのか聞き取れず)
「ん? なんていったの? 恐竜の赤ちゃんも(お風呂を)あがりたいって?」
「ありがとう、って。」
「あぁ。赤ちゃんが “ありがとう” いったの?」
「どーいたしまして。」

(…なんか違う。やり取りがちぐはぐ。でも可愛い(笑))

 

 

~お父さんの制止を振り切り、私がリモートワークしている部屋に乱入してきて~
「りーちゃんも、おしごとしゅる。」
「お仕事するの? すごいね!」
「しょうだよ。はたらくくるま、みるんだよ。」

(※はたらくくるま=Youtubeにあがっている歌の動画)

 


~夜、ぐりくんと遊びたくて旦那さんがぐり君にちょっかいを出したら~
「いま、べんきょーしてるから。」

(…旦那さんかわいそう…すげなく断られてる…。しかし “べんきょう” という単語はどこで覚えたのだろう? )

 

 

~風が強くて、夜寝る前にこいのぼりをしまった日~

(こいのぼりがないベランダを見ながら)
「りーたんの鯉のぼり、また明日だそうか。」
「しょーだね。
 のんちゃん(友だちの女の子)に、みせたいもんね。」

 

 

~ビュウビュウという風の音を聞き~

「きょうは、かぜがつよいね。」

 

 

~別の日、再びビュウビュウという風の音を聞き~
「なんのおと?」
「お化けの音じゃない!?」
「ちがうよ、かぜのおとだよ。」

 

~朝、リビングから外を見て~

「くもがおおいから、あらしになるよ。」

「え!?」

(雲が多いから!? 嵐になる!? …そんな台詞、言ったことない。…パウパトロールで学んだ??)

 

 

子どもの言動は自分たち親を写す鏡だと肝に銘じ、「こう行動してほしい」「こういう言葉遣い・返答をしてほしい」「物事にこういう気持ちで取り組んでほしい」と子どもに願うことは、「教え込む」のではなく、日々の自分自身がお手本となり自然と子どもに身につくように生活してきたいです。

 

…そういう観点で、子どもが見るTV番組を振り返ると…

最近子どもに見せている番組は

「パウ・パトロール」(TVアニメ)

「アースグランナー」(TVアニメ)

「スティンキーとダーティ」(Amazonプライム

しまじろうのわお!」(Amazonプライム

「こどもちゃれんじぽけっと」(DVD)

ですが、アースグランナーの言葉遣いが気になります…。

教育の観点で作られているしまじろうは当然とは思いますが、パウ・パトロールは安心して見せられる優良番組だったんだなぁと、実感しました。

スティンキーとダーティも、子どもがとても気に入っていて、よく見ています。面白い発想でピンチを解決していく姿勢が好ましいです。