旦那さんの両親は健在ですが、私の両親は今は母一人です。
ぐり君が1歳になってすぐに、私の父は突然亡くなりました。
1歳になったばかりのぐり君は、ようやくよちよち歩きが出来るようになった頃。
ぐり君の中には、祖父の記憶はないと思います。
それでも、空がきれいな日や、夜寝るときに
「おそらのおじいちゃんは、いまなにしてるかな~?」と聞いてきます。
その度に、
「今ごろ●●ちゃんと●●ちゃんと●●ちゃんと●●ちゃんと(猫×2匹・犬×2匹)お昼寝をしていると思うよ」
「もうお布団でぬくぬくしていると思うよ」などと伝えてきました。
一昨日の夜も、お決まりの
「おそらのおじいちゃんは、いまなにしてるかな~?」と聞かれました。
「もう遅いから、寝てると思う。ぐり君も早く寝ないと」と答えました。
すると、
「おじいちゃんの、とまと、たべたかった…。おじいちゃんにあいたい…」と、何やら雲行きが怪しくなりました。
「おばあちゃんが代わりにトマトを作ってくれるよ。今度おばあちゃんのうちに行ったら、なむなむしておじいちゃんの写真に挨拶しようね」そう慰めると
突然、わんわんと泣き出し、
「もういっかい、おじいちゃんにあいたいよぅ~。おじいちゃんのつくったとまと、たべたいよ~っ」と訴えてきました。
何度訴えられても、こればかりは「分かった」といって叶えてはあげられない。
「…お母さんも、会いたい…」
2人でめそめそ泣きました。
会いたくてもどうしても会えない、そういう別れがあることをぐり君が理解した夜でした。