現在はWEBディレクターをしていますが、私の「社会人」としてのスタートは、エディトリアルデザイナーでした。
最初は、写植版下&電算機の時代。
その時ですら懐古趣味的に「活版印刷時代にデザイナーになりたかった!」と思っていましたが、途中から「Macが使えないと、これからの時代デザイナーとして成り立たないよ」と先輩に言われ…。最初は「PCでデザインするぐらいなら、デザイナーは辞める!」と思うほど嫌っていました。
最初に触ったMacが英語OSで、Photoshop2.0。ちょっと作業するだけで時計マークが数時間出るし、挙句に爆弾マークと英語のエラー文が出て強制終了! 半日の作業がすべて泡となる…という苦い経験ですっかりアンチに。
ADが代替わりしたことで、嫌々PCでデザインすることを習得しました。
先輩が真横にいてくれて「分からないことは、悩まずにすぐに聞く! 遠慮せずに聞く! 悩む時間がもったいないから」という環境を作ってくれたので、「一度聞いたことは二度は聞かない!そのつもりで教えてもらったことはすべてメモ!」で、短期間で扱いを覚えました。
当時は、Adobe Illustrator5.5、Photoshop2.5の時代…。
ショートカットキーを体が覚えるころには、PCでデザインすることも楽しくなりました。
その後、WEBデザイナーになる頃にはIllustratorは10.0に。
当時、WEBデザインにはPhotoshopよりもFireworksの方が書き出し機能が優れていたので、途中からPhotoshopは使用しなくなりました。
ディレクターになり、IllustratoもPhotoshopも自分で立ち上げて作業することはなくなり…CSのバージョンになる頃には、新機能の情報収集もしなくなりました。
デザイナーが不在の際に代わりに作業し、罫線1本修正するのに手間取ったのを機に「下手に手を出すよりデザイナーに任せた方が効率的」と思い、以後はソフトに触れなくなりました。
最後に触ったのは…いつかなぁ。
Illustratorは10.0の発売が2001年、CSの発売が2003年だったから…少なくとも17年ほど触っていなかったと思われます。
9月末に転職したのは、以前よりも小規模の会社。
オフィスの掃除も自分たちでやるほどの少人数。
プレイヤーの人数も少ないので、ディレクターとして動く時間も少なく…暇な私に振られた仕事は「会社案内を作って」でした。
…Illustrator5.5~7時代が全盛期の私。Creative Cloud後などXDのプレビュー機能しか使っていなかったけど…。
社内には印刷物のデザイナーはいないし、でも社内はAdobe使いばかりだから分からなければ教えてもらえるし…何より今は暇だし…学び直すか…。
Adobe Creative Cloudを購入してもらい触ってみましたが…今は、すごーーく親切ですね。
懐かしのショートカットキー(現在はWinマシンなので、体が覚えていたショートカットキーは覚え直しです)に触れたら、機能も色々思い出しました。
昔取った杵柄で「これが出来るはず」と機能のアタリが付くし、当時から膨大に増えたメニューの中のどこに所属しているのか見つけ出すのに難儀しても、ネットで検索すればすぐにわかる。
17年も「もう触れない」と思い込んでいたけれど、触ってみれば以前と変わりなく使えるように。
便利機能が色々増えているので、それらを十分に使いこなせるようになるのはまだまだ先になりますが、会社案内を作るぐらいなら、なんとかなりそうです。
長いこと自分でデザインすることがなく、デザインのインプットを怠っていたので、センスに問題ありですが…。
まさか、今更、自分がデザインをすることになるとは…。
「人生において無駄な経験など、1つもない」と思っていて、ディレクターになってもデザイナー時代の知識は仕事上で役立っていたけれど。
知識だけでなく、実技まで掘り起こして使うことになるとは思ってもいなかったなぁ。
人生って、本当に予測不能!