片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

いざ、という時の備を少しづつ増やす

独身時代は、めちゃくちゃな働き方をしていました。

「3徹、4徹当たり前!」みたいな。

会社の近くに銭湯ないか探したり…洗濯する暇なくて、昼休みに下着やシャツを買いに走ったり…。

よく、深夜の会社でご飯食べながら「人間らしい生活をしたい!」と、言ってました。

 

そんな生活で、一時はコンビニに頼り切っていました。

朝食は食べず、昼はコンビニ弁当、夜もコンビニ弁当。

自宅の冷蔵庫の中には、賞味期限切れのドレッシングや、味噌があるのみ…みたいな。

家にいつ帰るかわからない、帰っても深夜、という状況で、家に食材があっても腐らせるだけ…何度もやらかしました。

なので、食材もお菓子も、家にストックは置かない、食べたい時に食べたい量だけを買ってくるが、マイルールになっていました。

狭い1DKの間取りだったので、洗剤のストックも、ティッシュのストックも、トイレットペーパーのストックすら、基本的にはなし! 無くなったら、買う。

片付け本などでも「ストックは場所の無駄」「その不用品やストック置き場の面積は、家賃換算したらいくらになるか?」などとあり、私も「必要な時に必要なだけ買う」が、効率的だと思っていました。

 

そのやり方は、平和な時だから成り立っていたことだと思い知ったのが、東日本大震災の時。

その時に、非常持ち出し袋の中身も手厚くし、家に食材のストックを置くようになりました。

 

結婚し、出産し、バタバタしていたのが少し落ちた頃、また非常持ち出し袋を見直したくなりました。

ちょうど、ぐり君が離乳食を食べるようになった頃です。

なぜなら、非常持ち出し袋は「私1人分」のものしか入っていないから。

旦那さんに話題を振っても、「備えたって、せいぜい数日分にしかならないでしょ? その程度なら意味ないし、その間に助け(物資)が来るよ」と言われてしまい…。

いやいや、自分たちなら、2日でも3日でも、お腹空かしながら耐えられるよ?

でも、ぐり君は無理だよ!!

私、母乳でないし…空腹で泣き、体力消耗し、脱水症状になり…あっという間に生命の危機になる。

 

本当は、旦那さんと一緒に、「あれも必要かな?」「これもあった方がいいんじゃない?」と、相談しながら非常時の備を考えたかった。

自分一人で考えたのでは、抜けがあるかもしれないから。

しかし、非常持ち出し袋を、旦那さん分まで作るには、それなりに費用がかかります。

うちは各項目ごとに毎月予算を細かく決めており、2人で同じ家計簿に記録をつけ、月末に2人で収支の確認をしています。旦那さんの承認なしには買い揃えられない。…家計を一人で握っているなら、やりくりはなんとでもなったのに!

 

非常持ち出し袋は1人分の内容を充実させることに留めることとし、ぐり君の離乳食を含め食材の備蓄に気を配るようになりました。

ローリングストックで、缶詰とレトルト食品を一定量保ち、オムツは必ず1週間〜2週間分を確保。トイレットペーパーと箱ティッシュも在庫スペースを確保して多めに持つ。

これは、通常の生活費の中でできる範囲です。物は最初は少しずつ足して行き、後は在庫管理だけきちんとやっていれば、生活費には大きく跳ね返らない。

 

しかし、問題は、水。

何より一番大事な水!

 

うちは、子どもの溺死事故防止の為に、毎日お風呂の後にすぐ湯船から水を抜き、空にしてしまいます。

本当は、非常時のトイレ用に風呂桶に水は常時張っておいた方がいいのだけと…いつ来るかわからない非常時より、明日起こるかもしれない事故を防ぐことを選びました。

なので、非常時の飲料水は、冷蔵庫に入っている麦茶1リットル以下と、ボトルコーヒーと、トマトジュースのみ。水はなし。

長期保存水は高いし、何より場所を取るから収納場所の確保が大変…「そのうちに」と課題を持ち越しにしていました。

 

 

洗剤のストックには敏感なのに、食材のストックの大切さをわかってくれない旦那さんでしたが、今回のコロナ騒ぎでようやく痛感したようです。

「必要な時に買えばいいと思っていても、必要な時にはもう買い占められた後で、買いたくても買えない状況になる」と。

 

コロナ騒ぎで最初の買い占めが起きた時、帰りに慌てて電話してきた旦那さん。

「何か買って帰ろうか!? もうないかもしれないけど!」と言うので、「トイレットペーパーはそろそろ買おうとしていたところなので心許ないけど2ヶ月分ぐらいはある。パスタもある。袋麺もある。納豆もある。豆腐もある。冷凍食品もある。レトルトカレーもある。とりあえず必要な物はないよ」と返しました。

この時、ストックを常に心がけていた自分を、心の中で自画自賛しました。

 

自分の判断は正しかった。

やはり、非常時用の長期保存水も買おう。

家計に響かぬよう失効寸前のポイントで購入し、旦那さんには告げずにシンクの下にしまい込みました。

…ひと月ほどで、バレてしまいましたが(笑)

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バレた際に、「いらないよ」「いるよ」のやり取りをし、旦那さんは「いざとなれば川から汲んでくればいいんだよ!」と発言。

おお!その手があったか!(笑)

被災時のトイレ問題に頭を悩ませていたんだよね~。非常用トイレセットは高いから購入を躊躇っていた。

数日分の飲水は長期保存水で確保しつつ、その他の水が必要になった際は川の水に頼ろう。…近所の川は小川だから、いざというときには川上で汲まれてしまい、干上がっていそうだけどね。