片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

「なぁーにーぃ?」と聞かれる日々

先日遊びに来てくれた友人に言われて改めて気づきましたが、ぐり君「なぁーにーぃ?」と聞いてくるようになりました。

 

道路の雨水マスの穴を指差し「なぁーにーぃ?」

CMを見て「なぁーにーぃ?」

フェンスを触って「なぁーにーぃ?」

 

毎回できるだけきちんと返事をしているのですが…説明の際にカタカナ用語が真っ先に出てきてしまい、言い直したりしています。

「フェンス……じゃなく、柵、だよ。駐車場に入れないように柵があるの」

「クルマのCM、…コマーシャル…宣伝だよ。カッコいいクルマを買ってね、と宣伝をしているの」

 

なになに星人になりつつありますが、「なぁーにーぃ?」と聞かれて説明に窮することはありますが、嫌ではありません。

何度も聞かれるのが、雨水桝。

余裕があるときは「下には、水が流れているんだよ。のぞいてごらん。見えた?」と一緒に覗き込みます。

帰り道で余裕がないときなどは「穴だよ~。(手にしている石やミニカー)落っこちたらお母さんでも取れないからね。落っこちないうちにおいで~」と、さらっとやり取り。

 

学校では教わらない、いつ覚えたかもわからない、意識したこともなかった自分の中の小さな知識。

きっと、自分も小さな頃にたくさん質問し、母や父から教えてもらったのでしょう。

花の名前、鳥の鳴き声の違い、傘のさしかた、枯れ葉がカサカサと動く不思議、蜘蛛の巣の役割…そういう他愛もない知識を、2人で歩きながら1つずつ、少しずつ、子どもに受け渡していく工程は楽しい。

 

 

 

しかし、「なぁーにーぃ?」で、一番困るのが…道路のゴミ!!!!!!

 

登園中、道路に落ちているタバコの吸殻を拾って「なぁーにーぃ?」

「ぐり君! それはゴミだから触らないで! 誰か悪い子がゴミを捨てちゃったの。ダメだね~」

といってる側から…今度は丸まったティッシュを拾おうとして

「なぁーにーぃ?」

「ダメダメ~!! 汚いから触らないで~!」

草むらに捨ててあるペットボトルを見て「じゅーちゅー。じゅーちゅ、ちょーだい」

「もうジュースは入っていないよ。ぐり君のじゃないよ。知らない人のだから、触っちゃダメ」

アメの袋を見つけて拾い上げ、興奮して「ぶっぶー! ぶっぶー!」

「…クルマの絵が書いてあるね~。ぐり君、ポイしようか…」

 

…。

……。

もう、本当に、腹立たしい!!!

 

ゴミを道路に捨てちゃいけませんと、習わなかったのかーーー!!!!!

今までも植え込みなどに投げ捨ててあるゴミを見るとイライラしていましたが、子ども目線で改めて見回してみると、道端に捨てられているゴミがこんなにあったなんて!

 

ぐり君がゴミを拾おうとするのを毎日阻止するのに疲れ、旦那さんが出かけた土曜日、とうとうゴミ拾いにでかけました。

ぐり君をベビーカーに乗せ、火ばさみとごみ袋を持って、保育園までの道を歩きます。

「ぐり君、ゴミを見つけたら教えてね」

「あったー!」

「ありがとう」(袋にポイ)

「あったー!」

「ほんとうだね~」(袋にポイ)

「あったー!」

「う…なんだか、汚いビニール袋に何本もペットボトルが入ってる…ごめん、これはお母さん触って分別出来ない…このまま置いていく…」

 

ゴミ拾いの甲斐があってか、今週はゴミを拾って「なぁーにー?」は聞かれませんでした。

良かった。

 イヤ、本当は道端の掃除なんてしている場合じゃないの。家中の荒れをなんとかしなくちゃなのに。

 

 

話があらぬ方向に行ってしまいましたが。

2歳児の「なぁーにーぃ?」は、まだまだ可愛いです。

問題は、もう少し大きくなり「なんで?」と聞かれるようになった時。こちらは一気にハードルが上がります。

その時は「自分の知識を受け渡す」ではなく「自分の知識量が試される時」ですね。

楽しみです。