片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

高齢出産:NIPT検査を受ける《前編》

妊娠から出産までの記録を残そうかと思っていたのですが、リアルタイムで記事にするのは「万一」のことを考えると出来ませんでした。
しかし、思い返して書こうとしても、当時考えていたこと・揺れ動いた気持ちなどは、もう記憶から抜け落ちていて…今実際に悩みながらこの記事を読んでいる方には物足りないかもしれません。
当時、NIPT検査を受けると決めた際にも旦那さんとのやり取りで色々ありました。実際に言葉に出来なかった気持ちがたくさんありました。そういった当時の気持ちや状況を、非公開のまま書き溜めておけば良かったなぁ…。
 
 

検査を受けると決めた理由

心拍確認できて、嬉しさと安堵を感じましたが、それに浸っている時間は短かったです。
高齢出産の流産はどれぐらいの確立なのか、染色体疾患はどれぐらいの確立なのか。子どもは五体満足で健康に生まれてくれるのだろうか…? 不安は尽きません。とくに、ネット上では高齢出産を否定する声も多く、心配で調べれば調べるほど、さらに不安が大きくなるという悪循環でした。
 
もし子どもがダウン症だった場合、仕事はきっと続けられない。将来設計が大きく狂ってしまう。生まれる前から知っていて覚悟の上で生むのならライフプランを考えなおす時間もあるけれど、生まれてから分かったのでは否応なく道が決まってしまう。
旦那さんも私もいい年で、自立が難しい子どもを最後まで面倒見られるのだろうか。
生まれるまで10ヶ月もこんなに心配し続けていたら、自分の精神のほうがどうにかなってしまいそう。
不安でストレスが溜まり、流産になってしまったらどうしよう…。
不確定な未来ほど怖いものはない。検査で分かるものなら、検査して白黒はっきりさせてしまいたい。
主に、そんな思いを巡らせていました。
 
「自分の人生は自分で主体的に決めたい」そう思って、検査することを決めました。
…この時は「自分で決める」ことが出来ると思っていたのです。今思い返してみても、涙が出そうです。浅はかでした。
 
 

どの検査を受けるか?

42才で高齢出産をした知人がおり、彼女が不妊治療から出産に至るまでの間リアルタイムで色々と話を聞いていました。彼女が妊娠した当時はクアトロ検査しかありませんでした。クアトロ検査は確立しか分からず、陰性・陽性といった白黒つくものではありません。彼女から「クアトロ検査をしたら余計に不安になってしまった。高齢出産の人には向かない検査」と聞いていました。
 
●胎児超音波検査
7週〜
●絨毛検査
9週〜11週
●NITP(新型出生前診断
10週〜18週
●血清マーカー検査(クアトロテスト)
15週〜17週
●羊水検査
15週〜19週
 
の5つの検査のそれぞれの特徴を旦那さんに説明しました。
確定検査である羊水検査が一番正確ではありますが、流産のリスクがあります。なので羊水検査はできれば避けたいと思っていました。
NITP検査で陽性が出た場合、確定検査(羊水検査)を受けることが義務付けられているので、さらに費用がかかってしまうことを私は気にしていましたが、旦那さんの「こういうことはお金の問題じゃない」という一言で、まずは胎児への影響がなく、陰性の正確性が高いNIPTを受けることにしました。
この時点では「確定検査でも陽性だった場合は、子どもは諦める」が夫婦の見解でした。
 
 

羊水検査までを想定し、慌てて病院探し

私が検査を受けた際のスケジュールです。

7週、心拍確認。
9週、出産予定日告知。
10週、C病院にNIPT予約。
12週、B病院・プレ検査、C病院・NIPT検査
14週、C病院・NIPT検査結果
 
7週で心拍確認して喜んだ後、もう10週にはNIPT予約をしています。
短期間で幸せと不安が同時に押し寄せてきて、この3週間はやや情緒不安定でした。
 
NIPT検査だけであればまだ時間に余裕があるのですが、万一NIPT検査の結果が陽性だった場合、その後に羊水検査を受けて結果を待って、それから最終決断…となります。
望んで授かった子ども。もし陽性だった場合、考えて決断する時間が欲しいと思っていたので、逆算すると猶予はありませんでした。それに気付き、10週で慌てて病院を探しました。
幸い、B病院に電話してNITP検査をしているか聞いたところ、C病院ならやっていると情報を貰ったので、すぐにC病院に電話。
紹介状はなくても、B病院で定期健診を受けていること、そこからC病院を勧められたことを話したところ、すぐに予約が取れました。
 
…続く