片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

「男性らしさ」「女性らしさ」の呪縛

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「男性らしさ」「女性らしさ」「男性なんだから」「女性なんだから」この言葉に縛られたくはないけど、でも呪縛からはなかなか逃れられない。

 

うちの父に「女の子なんだから、少しはお母さんの手伝いをしなさい」とよく言われてました。お手伝いを進んでしないから怒られるのは仕方ないのですが、なんでそれを弟には言わずに私には言うの?と。ものすごーーーく理不尽だといつも思っていました。

「女性なんだから」の言葉は、小さい頃「お姉ちゃんなんだから」といわれた時と同じように反発してしまう。

 

うちの旦那さんは結婚前から「結婚しても働いて欲しい。金額の問題ではなくて、視野が狭くなって欲しくないから」といってました。「その代わりに、当然自分も家事をやる。家事は得意ではないけれど2人で一緒にやろう」と。それなら、仕事にかまけて家事なんて放棄していた私でもなんとかなるかな~と、思って結婚。

 

結婚後、私の親戚の集まりに参加した時のこと。

旦那さんが汚れた食器をシンクに持って行こうとしたところ「男なんだからやらなくていい」と、またもや伯父さんとうちの父が…。

我慢できずに、「うちは共働きで2人同じように稼いでいるから、家事も2人でやるルールなんです。うちの方針なので、男はやらなくて良いとか勝手に言わないで」と思わず言ってしまいました。

「家事は女がやればいい、なんていっていたら、女性の負荷が高すぎて共働きなんて出来ないでしょ」と重ねていうと、伯父も父も黙りました(笑)

親戚のおねさまがた(年配女性)からは、「今どきの若い旦那さん(注:うちの旦那さんは若くないけど)は、家事もちゃんと協力してくれるのよね~いいわよね~」と、よく言われます。

 

 

結婚したときも「婚姻時には女性側が苗字を変えるもの」という圧力と戦いました。

「苗字を変えたくない」私と、「本籍地を幼少の頃に過ごした土地から変えたくない」旦那さん。私には本籍地のこだわりはなく、旦那さんは苗字へのこだわりはなく。お互いちょうど良いじゃん!となったのですが、旦那さんの親族側はそうはいかず。

結局は、旦那さんの影のフォローのおかげ(?)で、私の意思を押し通させてもらいました。

新しく知り合った人に旧姓を聞かれたり、以前からの知り合いに結婚後の姓を聞かれた際、「婚姻の際に私の苗字を選んだので、変わらず同じです」というと、驚かれます。「旦那さん次男なの?」とか「婿養子なの?」とか。

…いえ、長男です。下には妹しかいません。単に婚姻届のチェックボックスで「女性側の姓を使用」にチェックを入れただけです。特別なことはしていません。

既婚者の女性たちにも言われるからこちらも驚きます。「え? だって、婚姻届けにどちらの姓を使うか、優劣なしの選択肢が提示されていたのに知らなかったの?」と。 

 

 

「女性だから」という言葉に反発するかわりに「男性だから」もなるべく言わないようにしています。

旦那さんには、

「男性だからとか、一家の大黒柱だから、とか思って、ひとりで家族を背負わなくていい」

といっています。

今の世の中、「男だから稼いで妻子を養わないと」とか「女だから料理も掃除もちゃんと出来ないと。子育ても女の仕事」とか、結婚したら女性は専業主婦だった時代の性別による役割を引きずってしまうと、今の時代は男性も女性もプレッシャーに潰れてしまうと思います。

 

二馬力で働いたほうがリスク分散になるし。その代わり家事も2人でやったほうが、得意・不得意な家事分野をお互いがカバーできる。特に子どもが生まれてからは、旦那さんという同士がいて1人だけで家庭のことを担わなくていいのは心強いです。

 

でも、料理だけは、なぜか頑張って自分がやろうとしてしまう…。まだジェンダーの呪縛に囚われているのかとモヤモヤしますが、最近「料理は私がやる!と思ってしまうのは、旦那さんの料理が1品料理だから」が主たる原因ではないかと思いました。

これは、性別による役割に囚われているのではなく、「一汁三菜」という別の呪縛が要因…。

 

「女性だから」という言葉を1つだけ受け入れているものがあります。旦那さんが「女の人はおならもウンチもしない!」というので、「…そうだね」と(笑)

自宅でくつろいでいる際でも、家族の前ではおならは禁止です(笑)