ぐり君の言葉遣いが気になるこの頃。
昨日一緒に湯舟に浸かっていると、
船のおもちゃ片手に遊んでいたぐり君が「おれらはこっちにいく」「おまえらはこっち!」と、母におもちゃを手渡してきた。
これは、ヒーロー好きのお友だちの影響だな…。
「お母さんのことを、おまえら、って言わないで。ちゃんとお名前で呼んでください。お友だちのことも、おまえら、なんて呼んじゃダメだよ」と叱りました。
「おれ」も「ぼく」に直すように前々から注意しており、お母さんの前では「りーたん」もしくは「ぼく」を使っているけれど、お友だち同士の中ではきっと「おれ」といってるんだろうなぁ。
私が一番いやなのは「うまい」という言葉。
TVをつければ、毎日のようにタレントさんたちが食べ物の感想で「うまい!」を連呼しています。最近は男性だけでなく女性も…。
それを見ていたぐり君も「うまい!」というようになってしまいました。
毎回ぐり君に、「うまい、じゃなく、おいしいっていって」とお願いしていました。
TVを指さし「どーして? あのひともいってるよ?」と言われてしまうと、なんと答えれば良いものか…。
「お母さんは、ぐり君が可愛いの。可愛いぐり君には、うまい、という言葉は似合わないから、美味しいっていってほしいの」
と答えていました。
何度も注意するうちに、「うまい」から「おいしい」に言葉が戻りました。
やれやれ、と思っていたのもつかの間。
今度は、TVの中で「うまい!」と言っている人を指さし「あのひと、うまいって、いってるよ。だめなんだよねー?」というようになってしまいました。
ああ…これ、前にもあった。
毎週のようにハッピーセットをせがむ(オモチャ目当て)ぐり君に対し、私が強く「お母さんハッピーセットは嫌い」といっていた時期に、しばらくしてハッピーセットのCMに対し「はっぴーせっとは、だめなんだよね~?」と私に同調する言葉を言った時に「しまった!」と思ったのでした。
子どもは、大好きなお母さんに嫌われたくないから、お母さんが「ダメ」「嫌い」といったものに対し、こんな風に同調して「自分はお母さんの仲間」だとアピールするんだ…とショックでした。
母の強い一言で、素直な子どもの認識はすぐに染まってしまう。
そこで、他人のうまい発言を非難したぐり君に
「お母さんは、ぐり君のことが大好きだから注意しているの。他の人のことは気にしなくていいの。他の人がダメなことしているからといってぐり君が真似ていいわけではないんだよ」と、数日前に教えました。
それ以後、TVで「うまい!」を聞いても「またうまいっていってる~」というだけで、非難するようなことは言わなくなりました。
しかし、「うまい、…あ、おいしい、だった!」と、たどたどしく訂正していたぐり君を面白がっていた旦那さんが、ぐり君の前でわざと「うまい! ぐりくん、これうまいよ!」と、ぐり君に「うまい」を言わせようとしていました。
最近は鬼滅の刃の煉獄さんを真似て「うまい!うまい!うまい!」を連呼する始末。
も~!と思いながら旦那さんには注意せず、
ぐり君と二人で「うまいじゃなく、おいしい、だよね~」と言い合っていました。
昨夜、夕食もお風呂も終わり、旦那さんは絨毯の上で、私とぐり君はソファーでまったりとしていた時のこと。
突然ぐり君が、「おとうさんは、かわいくないんだよね? おかーさんは、おとーさんのことすきじゃないんだよね?」と聞いてきました。
「えぇ!? 何の話!? お母さん、お父さんのこと好きじゃないなんていったことないよね!?」
旦那さんの前で、何を言うの!? 二人の時にそんな話をしていると誤解されるじゃなーい!
ぐり君は、釈然としない表情。
何か、ぐり君が誤解するようなこといったかな!? 高速で思いを巡らせていると…あ! もしかして!
「もしかして、お父さんがうまいといっても注意しないから!?」
こくり。
これまで、ぐり君が可愛いから、ぐり君のこと大好きだから、だから旨いじゃなく美味しいといってと伝えていたので、
「食事の際に旨いといっても注意されないお父さん」=「お父さんは可愛くない、お母さんはお父さんを好きじゃない」と思ってしまったようです。
慌ててフォローしました。
子どもの推理力、推察力、こちらの斜め上をいくね…。恐るべし。