新学期になり、環境も大きく変わったせいか、
「きょう、ほいくえん、いかない」という日が増えました。
ぐずりがひどかった4月のある日。
朝起きてから、ずっと「きょう、ほいくえん、いかない。おかあさんといっしょにいる。おかあさんと、かいしゃにいく。しぇんしぇーに、きょうはおやすみしますってでんわして」と泣いて訴え続けていました。
その日は、期末も無事乗り越え、会社全体がまったりしていた週でした。
…どうせ、今日1日仕事らしい仕事はないんだよな…。休もうと思えば休めるのだけれど…そもそも、私だけでなく社内全員今日は暇…。
そんな状況なのに、泣いて縋る子どもを保育園に送り出すことが出来ず、休むか会社に連れて行くかと悩み、とりあえず会社に連絡を入れてみました。
上司から「グレイト!」の返事が来たので、保育園に事情を話して子連れ出勤しました。
ぐり君には「今日は特別だよ。明日はお母さんお仕事あるから連れて行けないからね。明日はぐり君は保育園に行くんだよ」というと「うん。わかった」とのお返事。
年末にも会社へ連れて行ったことがあるので、同僚たちと今回顔をあわせるのは2回目。
この日は、昼休みの時間に会社の近所の公園で2人で遊んだり、同僚が会社にあったプラモデルを作ってくれたり、シャボン玉で遊んでくれたりと、1日楽しく過ごしました。
大人は「ちょっと体調悪い? 今日は様子見をしよう」と自分で休む日を調整できるけれど、子どもは明らかな体調の不良がないと保育園を休ませてもらえない。
体調は悪くないけれど「寂しくてお母さんと離れたくない」とか「慣れない環境で疲れている」といった精神的なSOSからの「ほいくえん、いかない」の訴えに、どう対応するのがいいのか悩みます。
「いかない」とさえいえば保育園を簡単に休めると思わせてしまうのはいけない。
今までは「こんな小さなうちから保育園に預けてしまい申し訳ない・可愛そう」と思っていたけれど、もう幼稚園の年少として、ほとんどの子が親と離れて過ごす練習を始める年ごろ。保育園や幼稚園に通うのは義務教育の予行演習と考えたら、子どもの我儘を聞いて休ませていると、後々不登校の要因になってしまったりするのだろうか?
でも、本当に子どもがキツイ状況なら、その言葉を聞き入れずに親の都合だけで行かせるのもむごい。
…と、悶々とします。
会社に連れて行った翌日は、ぐずることなく元気に保育園へ登園しました。
2日に1度は「ほいくえん、いかない」のセリフを口にするので、その度に心が痛み、揺れます。