月曜日、帰宅途中に旦那さんから「帰りは遅くなるので、先に2人で食べていて」と連絡が入りました。
子どもの面倒を見ながら夕食作りは大変なので、日曜日に主菜も副菜もすべて用意しておいて良かった!
キッチンに立っているとぐり君が
「とーたんはぁー?」と聞いてきました。
「とーたんは、まだお仕事しているよ」と返事をすると
「おでかけ?」
「そうお出かけしてる」
「りーちゃんも!」
そういうと、お気に入りのリュックを持ってきて、大判の新幹線の本を入れようと奮闘し始めました。
しばらくすると「できたぁー」の声。
振り返ると、ぐり君の満面の笑み。
本はリュックにきちんと入っていますが、大きすぎてチャックは締められません。
ぐり君は、自分でリュックを背負い、胸の前でチェストベルトもぱちんと留めました。
「ぐり君、お出かけするの?」
「おでかけ、しゅるの。しんかんせん」
「え!?新幹線で行くの? そうかー。新幹線に乗りたいのか~。じゃあ今度の旅行、新幹線で行きたいとお父さんにお願いしようかねぇ。あ、ぐり君、飛行機でも行けるよ? 飛行機と新幹線、どっちがいい?」
「ひこうき!」
簡単に心変わりしたね。
「いってきまーす」
そういって、キッチンの引き戸を開けて廊下へ出ていくぐり君。
…本当にお出かけするの?
でも、玄関の扉はぐり君はまだ開けられません。廊下で遊ぶのかな?と様子を見に行こうとあとに続くと
「ひとりで、しゅるの!」といって、目の前でキッチンの扉を閉められてしまいました。
まあ、家からは出られないし危険はないからいいかと思っていると、すぐにキッチンの扉が開きました。
「くらいの」
ぐり君に手を引かれて廊下に出ると、廊下の電気と玄関の電気は点いていますが、脱衣所の電気は点いていませんでした。
「電気つけるの?」と聞きながら明かりをつけると、今度はトイレの前まで指を引っ張られます。
「あーけーて」
ぐり君、トイレのドアは、ドアノブには手が届きますが、まだノブを回して引っ張ることができません。
ドアを開けてあげるとぐり君は中に入り、またもや「しんかんせん。じぶんで、しゅるの」とドアを閉められてしまいました。
トイレのドアの前で佇む母。
…新幹線! もしや、これは!!!!!
数日前に、しまじろうの教材のDMが届きました。
お試しDVDまで付いている、豪華なDM。
旦那さんに「うちにはいらないと思う」と私は自分の考えを述べ、旦那さんも納得。
しかし、お試しDVDはぐり君が見たがるので、捨てずに残しておきました。
そのDVDの中に…トイレトレーニングの短いアニメがありました。しまじろうが補助便座をのせたトイレにまたがると、しまじろうの洋服が車掌さんの制服にかわり、新幹線の運転手になるというもの。
そういえば、今まで、ぐり君は補助便座を見ると「ぶっぶーみたいねぇ」と言っていたのに、しまじろうのDVDを見たあとは「しんかんせん」に変化していた!
ぐり君に気付かれないように、そーーっとトイレのドアをほそーーーく開けて覗き見しました。
すると、トイレの補助便座を自分で乗せ、ズボンとパンツ(オムツ)を自分で脱ぎ始めています。この日は珍しく帰宅しても靴下を履いたままだったので、うまく足が抜けず、苦労していました。
よろけそうで怖いな~と思い見ていると、バチッ!とぐり君と視線があってしまいました。
するとぐり君、トイレのドアを開け、何やら私に手渡してくれます。
…昨夜アイロンで靴下につけた、保育園用のマークでした。取れちゃったのね。
私が保育園のマークを受け取ると、またもやトイレのドアが閉められます。
トイレには踏み台は用意していないので、トイレによじ登るときに怪我をしないか、チャックを閉じていないリュックから中身がこぼれて便座の中に落ちてしまわないか、心配で仕方ありません。
再び、そーーーーっと、ドアを開けて覗き見します。
ぐり君は便座の上に腹ばいで乗り、そこから「んっ、んっ」とうなりながら這い上がり…とうとう、補助便座の上にまたがりました。
すごい! よし、次はおしっこだよ!
ぐり君、頑張れ!!!
と、母が手に汗握り心の中で応援していると…1秒もしないうちに「でない」とつぶやき、さっさと降りてました(笑)
その後、トイレに脱いだズボンもパンツ(オムツ)もそのままで、たたたーーーっとリビングに戻り遊び始めるぐり君。
ぐり君の「一人で新幹線に乗る」の大冒険は、ここで終了してしまいました。
おしっこが出なかったとはいえ、自分でトイレに行き、ズボンを脱ぎ、便座にまたがるなんて!
しまじろう、すごいな~~。
ありがとう、しまじろう!!
しかし…そろそろ、トイレトレーニングを始めるべきかな…。
大変そうなイメージなので、ちょっと憂鬱…。