煮豆は、前日から豆を水に浸すというのが、ハードルが高く感じます。
思い立ったらすぐに作ることができず、前日にやる気に満ちていても、次の日にそのやる気が持続しているとは限らない。
…また、ちょこちょこ会う伯母が煮物が上手で、よく煮豆を貰っていたので、自分で作らなくても食べられていたので…。
先週、久しぶりに伯父・伯母と一緒に食事をしました。
伯父が病気を患い、食事制限がかかってしまったので、一緒に食事するのは久しぶりです。
伯母が作ってくれたのは、天ぷら、コロッケ、昆布の煮物、金時豆、厚揚げと筍の煮物…ごちそうです。
ふきのとうの天ぷら、美味しかった…。
食後の片付けをしながらおしゃべりをしていると、「金時豆なら一晩水に浸さなくてもいいわよ。すぐに出来るわよ」と教えてくれ、豆までいただきました。
チャレンジの時が来た!
伯母いわく、
「水から煮て、柔らかくなったら一度茹でこぼす。豆は結構アクがあるからね。再び水から煮て砂糖を入れる。砂糖は、豆400なら360~ぐらい。冷めると味が入るから、最初は控えめにして、食べる際に再度様子を見て追加。」といわれました。
おお、なんだか、できそうな気がする!
でも、自信がなかったので、レシピ検索をし、伯母がいっていた手順・分量と同じものを探し出し、そのレシピを見ながら作りました。
リモートワーク中なので、「仕事の傍ら、グツグツすればいい。今の状況を有効活用できる!」と、喜び勇んではじめました。
お昼休みに入ってすぐに、豆を茹で始めました。
お昼は前日の残りもので簡単に済まし、豆の様子を見ます。
…なかなかふっくらしないな。豆の色がかなり落ちてきてるけど、このお湯は茹でこぼしちゃうんだよね…最終的に色落ちして残念な見た目になってしまわないかな? きれいな色に仕上がるのかな? と、心配に。
お昼休みが終わったので、火を弱めにして、別の部屋で仕事の続きをしました。
2度ほど鍋を覗きに行きましたが、あまり水は減っておらず…そして、油断しました。
PCに向きあって集中していると、どこからともなく香ばしい香りが。
「いい匂い。これ、おばあちゃんが公園の鳩の餌として大豆を炒ってくれていたときの匂いに似てる~」と、思わず昔を思い出して、ほのぼの。
そこに、微かに「ピピッ!」という音が。
あれ?コンロの火加減調整音だ。あ!もしや!?
と、台所に駆けつけると…すでに、鍋の中の水分はなくなっており、焦げ付く直前の状態。
あ、あーーー! やってしまった!
伯母は煮豆上手だけど、うちの母はよく水不足を起こし焦げ付かせます。
その度に「もう!見てないと!」といってたけれど、私は母にダメ出しする資格なし!
伯母に「アクがあるから茹でこぼすように」と言われていたのに…きっと、水が蒸発し、一旦出たアクも再び豆にこびり付いているに違いない…。
幸い豆はあまり崩れていなかったので、ざっと水を入れ、気休めに2度ほど水を捨てました。
仕切り直し、適当に水を入れ、砂糖を入れ、再びコトコト。
…このアクシデントで動揺し、すっかり塩を入れ忘れました。
グダグダ・ダメダメな感じでしたが、リカバリーできて、最終的には美味しい煮豆になりました。
…塩を入れ忘れたせいか「煮豆、普通の煮豆っぽくないね。和菓子とかのあんこみたいに甘くて美味しい!」と、旦那さんには好評でした。
伯母に「作りました!美味しくできました!」とLINEで写真を送ると、返信で「少し色が濃いかな」と来ました。(送ったのは下の写真ではなく、夜に撮った別の写真)
…何もいってないのに、最初の湯を茹でこぼすことができずに煮詰めてしまったことが、伯母には見透かされていました…。恐るべし!!!!