片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

勤務時間の捻出方法

朝、ぐり君の保育園友達のお母さんと、同じ電車になり雑談しながら出勤しました。

 

朝の支度のこと、出勤時間のことなど話し、「あぁ、みんな同じだなぁ」と。

 

「フレックスで、コアタイムは12時~16時なので、朝は多少予定より遅れても大丈夫なんです」

うんうん。うちも。

うちは少し前に11時~15時のフレックスに。でも、その前から実質フレックス状態だったけど…。

 

「でも、このままだと月間の総勤務時間が足りなくなりそうで」

そうなのよーーー!

ほぼ毎日1時間遅刻(フレックスなので今は遅刻の概念がなくなったけど)で、10時出社になることがほとんど。時短で定時は16時半まで。保育園のお迎えの関係上、通常残業できるのは17時まで。

残業しても、毎日30分足りない…。せめて9時半に出社したいのに、なかなか難しい…。

今取れる対策は、ランチ1時間を30分に短縮すれば、なんとかギリギリ帳尻が合う。

 

「なので、先日は在宅勤務にして、通勤時間を節約して勤務時間に当てました」

お!? お!!! その手があったか!!!!

それだけでプラス2時間になる!

あーでも、家でも仕事できるよう会社の環境はある程度整っているけど、職種的に社内と気軽にコミュニケーション取れないのはやりにくい。

いずれ在宅勤務の波が来るので、今のうちから遠隔でのコミュニケーションに慣れていかないといけないのだろうけど。

 

あとは、PCを持ち帰って深夜に残業かな…。でもそれはできるだけ避けたい。

仕事が詰っているときは仕方ないけど、勤務時間調整のためだけに急ぎでもない仕事を家でやる気にはなれない。

翌朝さらに遅刻するという連鎖を生みそうだし…。

 

 

朝、ぐり君は玄関先で靴を履こうと奮闘して、「あーしーっ!」と癇癪をおこしていました。

登園時にも手をつないで歩かせることが増えました。逆送したり遊んでいて歩かなくなると抱っこでしばらく進み、また下ろして歩かせて…と、少しずつ訓練しています。

これからしばらくの間、ますます登園に時間がかかり、出社時間が読めなくなります。

「今だけ。仕方ない。」

イライラしないようそう割り切りつつも…9時半、せめて10時出社を目指します!

 

 

ライフプランを練り直す…提案をしてみる

先週の土曜。

車での移動時に、ぐり君が寝たのを見計らい、旦那さんに「2人目」の話題を再度振ってみました。

こういう相談事は、話を切り出すのに勇気が入りますね…。

 

ポツポツと考えていることを話していき、旦那さんも「自分も兄弟がいて精神的に支えになっている部分もあるから、ぐり君にも兄弟がいたらいいんじゃないか、という気持ちはわかる」といってくれました。

しかし「あと10年若ければ、自然と2人目を考えられたんだろうけど…」と言われ、

思わず「プロポーズするのが遅いせいじゃん~!」と突っ込んでしまいました。

10年は無理だけど、あと2・3年は前倒しに出来たかもしれないのに!って(笑)

まあ、でも時間は巻き戻せないから、仕方なし。

 

旦那さんが二の足を踏むのも分ります。

高齢出産はリスクも高いし、うちは子どもが成人する前に仕事は定年退職になってしまうし。

その点は共感しつつ、何で自分が2人目が欲しいと思ったかを、旦那さんに伝えてみました。

「ぐり君が生まれた後にもう一人欲しいと思った。でも、女の子だったら欲しいけれど、もし次も男の子だったら…と考えたら、それはちょっと無理だと思った」

(↑これは出産直後にすでに伝え済み)

「だから、2人目は諦めようと思っていたんだけど、でも最近、次も男の子だったとしても大丈夫な気がしてきた。むしろ、男の子2人でもいい。ぐり君が2人いたら可愛いよね!!」と。

 

旦那さんは「可愛いかもしれないけど、男2人を育てるのは大変だよ~!! 可愛いのは今だけであっという間にひげ面のおっさんになるし!」といってました(笑)

 

私が2人目を諦めていたのは、旦那さんが反対していたというのもありますが、一番大きな理由は、自分が男の子2人を育てる自信がなかったから。

自分の中に迷いがあり、それを超えられなかったので、旦那さんの反対意見をきいても「でも私は欲しい」とはっきり意思表示できなかった。

 

実は、おなかのぐり君の性別が分ったとき、ものすごくショックだったんです。

妹の子育て(姪)を間近で見ていたので、女の子を育てるイメージしかできていなくて、ぐり君が男の子だと分った日に「え!?男の子なんて未知な生物を、どう育てたらいいの!?」と、旦那さんに詰め寄ったほど(笑)

甥っ子もすごく可愛いのですが、自分が育てるとなると話は別。

病院帰りに旦那さんとカフェに寄り、そこで「男の子 子育て 良かった点」といったワードで必死に検索しました。

「女の子が良かった。でもそんなこと考えたら、おなかの子が可愛そう」と純真に喜べない自分が嫌で、そんな気持ちがおなかの子に伝わってしまってサヨナラを言われたらどうしよう、と不安で。一生懸命にポジティブになれる情報を探しました。

 

 

しかし、生まれてしまえば、もう可愛くて可愛くて。

ぐり君がぐり君であるためには、今の遺伝子である必要があるので、もう「女の子が良かった」なんて思いません。

 

「2人目が女の子でも男の子でも構わない」「やんちゃな男の子2人を育てながらでも、仕事もなんとか続けられるんじゃない?」そう思えるようになるまで、2年近くもかかってしまいました…。

 

旦那さんに私の気持ちを伝え、「高齢出産のリスクはいかんともしがたいけど、金銭的な心配ならライフプランを作ってみれば可視化できるよね。また担当さんに作ってもらおうか」と、畳みかけて提案。

「まあ、ライフプランを作ってもらうのはいいけど…それぐらいなら…」と、言質取りました!

 

 

ライフプラン(マネープラン)は、なんとかなると思うのです。

プロに診断してもらわなくても、ギリギリなんとかなる・なんとかする方法は自分にも見えているので。

でも、こういうことは第三者の意見の方が、納得できる。

まあ、でも「金銭計画がギリギリ過ぎます。リスクヘッジをしてください」と私の方がいわれる可能性もあるけど…(笑)

 

 

旦那さんは他にもまだ心配事がありますが、それは追々切り崩していきたい。

とはいえ、追々なんてのんきなこと言ってる時間はないんですが。

まずは、子ども2人を育てられるという金銭的な試算ができてからです。

ということで、早速、自分の担当さんに「ライフプランを練り直したい」と連絡入れました。

 

何も行動を起こさず、数年後に「やぅぱりあの時に、もっと話し合っておけばよかった」と後悔はしたくない。

旦那さんの気持ちを変えられるのか、それとも自分の気持ちが替わるのか。 

 

あ~。しかし、毎日帰ってからの「本日のタスク」をこなすのが精一杯で、なかなか話し合いの時間も気力もないのが、悩みどころ!!!

 

「カーズ」の隠された短編アニメ

ぐり君は、今はカーズのアニメに夢中!!

朝起きて、ひとしきり車のおもちゃで遊んだ後は、「ぶっぶー」とハンドルを回すそぶりをして、DVDのリモコンを渡してくる。

 

保育園から家に帰った後も、ご飯の用意をしている間に見たがる。

私がニュースを見たくてTVをつけたとたんに「ぶっぶー」とリクエストが…。

 

昨日は旦那さんも早く帰ってきたので、旦那さんが夕食を作っている間に私が洗濯物を畳みながらぐり君と一緒に遊びました。ぐり君は車のオモチャで遊ぶのに夢中になり「アニメを見たい」と思わなかったようで、しめしめと思っていたら…。

寝室に移動した後に、1人泣きながら真っ暗なリビングに戻り「ぶっぶーー!」と。

2人でソファーに座り、夜中にダラダラとアニメを見る羽目に…。

 

カーズを見る際は、最近は「音声:英語」「字幕:英語」にしています。

何度も何度も飽きずに繰り返し見るので、「アニメを見せている」という罪悪感が、「もしかしたら英語に耳慣れするかもしれないし」と、少し軽くなります。

あと、英語にしておくと、親が飽きない(笑)

日本語の台詞だと、何度も見ていると耳タコの状態で台詞が頭にこびりついてしまうけど、英語だとさらーーっと聞き流せます。

一緒に見ているときも、英語がまーーーったく出来ない私は英語字幕を必死で目で追うことになるので、それはそれで違う視点で楽しめます。

旅行者が町に迷い込んできたときに、サリーが「お客さんよ!」と住人に呼びかけるシーン、英語だと「customer!」なんですよね。カスタマーなのか…えらく商業的な響きだなぁ…とか。

 

しかし、早い。早すぎる。音声も、字幕も。

あっという間に過ぎ去ってしまい、分らない単語を検索するどころか、メモすら出来ない…。追いつけないので、私の英語の勉強にはなりません…。

 

そんな昨夜。グイドの台詞について、ネット検索していたとき。

知恵袋で、「メインメニュー画面にたまに右下にダイナコの恐竜の絵が出てきて、それを選ぶと短編アニメが見られる」という投稿を見つけました。

 

え!? 本当に!? と、メニュー画面のままにしてじーーーっと待っていると、現れた!!

すばやくリモコンを操作して、選択!

「おぉー! 本当に見たことのない短編アニメが!!!」

ぐり君も「ぉぉ!?」と、釘付け。

 

2回見た後、ぐり君が、人差し指を立てて「っかい」と、もう1回見たいとリクエスト。

 

あっという間に終わってしまうので、メニュー画面といったりきたり。

たぶん、短編アニメを見ている時間より、メニュー画面でダイナコが出てくるのを待っている時間のほうが長い…。

 

あのアニメ、ランダムで違うものが見られたら面白いのになぁ。

 

「出勤前なのに、困ったなぁ」と思う瞬間

早朝の5時半に起きて、おとうさんがまだ家にいるのに気づき、明らかに休日と勘違いして嬉しそうな顔をしている時。(この後、旦那さんが家の玄関ドアを閉めると同時にギャン泣き)

 

「もーもー」と言って牛乳をリクエストしたのに、途中で飽きて、床に「じゃーっ♪」をやられたとき。

 

その床にぶちまけた牛乳を、足で左右に塗り広げられたとき。

 

さらに、それですべって転んで、号泣されたとき。

 

シンクで朝食で使った食器を洗っている際、牛乳を飲んだあとに白いおヒゲ顔でちかづいてきて、キッチンのタオルではなく、私のスカートを掴んで口元を拭った時。

 

手づかみで納豆を食べてベタベタな手で、髪の毛をわしゃわしゃと触られたとき。

 

パジャマを脱ぐのはイヤだと泣いて抵抗される時。

 

自分の用意をしたくても、私の膝の上からぐり君が降りてくれない時。

 

起きてすぐにおしっこでパンパンになったオムツを替え、ご飯後にウンチをしたからオムツを替え、よし!これで大丈夫!と、パジャマから洋服に着替えて出かける準備を整えた後に、再度またウンチをした時。

 

連絡帳を書いていると膝の上に座って来て、連絡帳にお絵描きをしたいとペンを奪われ、「こっちをあげるから」と他の紙を与えるも、連絡帳じゃなきゃイヤだと泣かれる時。

 

もう家を出なくてはいけない時間に、「ぶっぶー、なぅ」と、カーズのアニメが見たいと訴えてくる時。

 

玄関で、「あぁーしぃ」といいながら、私のヒールに両足を突っ込んでこの靴で出かけると譲らない時。

 

保育園に行く途中、公園に行きたくて繋いでいた手を振り払い、走り始めてしまった時。

 

黒や紺の服を着ている日。子どもを抱っこしていて、肩口で顔を擦り付けられ、鼻水がついて服が白くなった時。

 

保育園に着いて、私が着替えなどを棚にしまっている間に、ぐり君が部屋から脱走して「きゃー」と笑いながら廊下を走り去り、他の教室に侵入して姿が見えなくなってしまった時。

 

 

 

…いくつもの「困ったなぁ」を乗り越えて、ようやく出勤。

しかし、最大の「困ったなぁ」は、ほぼ毎日遅刻なこと…。

 

うちの会社の制度上許される範囲内の出勤時間ではあるけど、でもそれは本来の働き方をしている人達を基本として作られたルール。

私は、保育園のお迎えの都合上、出勤が遅れた分退勤を送らせたくても30分がせいぜい。

会社の寛容さに甘えたくないと思いつつも、なかなか定時出社が出来ない…せめて遅刻は30分以内に収めたい…。

 

子どもを保育園に送った上で、きっちり定時に出勤しているお母さん・お父さん方、尊敬します。

どうやって朝の時間調整をしているか、切実に教えて欲しい…!!!

幼児食に気を取られ、夕食作りを失敗する話

大人と同じメニューで、ぐり君も食べられるものを…と思い、

昨日の夕飯は、麻婆豆腐、春雨スープ、冷やしトマトでした。

 

私がキッチンに立ち、ぐり君の子守は旦那さんに任せました。

ぐり君は、早く帰ってきた旦那さんの膝の上で、お気に入りのカーズのアニメを見ています。

おなかすいた~と泣かれないよう、バナナ1/2をおやつに出しました。

 

時短のために、春雨スープの中身は、

・春雨

・スライサーで細長くスライスしたニンジン

・ゆでて冷凍してあったブロッコリー

でした。

 

ぐり君はニンジン好きなのですが、ニンジンが柔らかくなるまでそれなりの時間がかかりますよね。

子どもがおなかを空かせていると、ゆでる時間がもどかしくなってこちらもイライラしまいますが、そういう時は、スライサーでうすーくリボン状にスライスしたニンジンを使えば、あっという間にできます!

まな板にニンジンを置いて、しゅっしゅっしゅっと。千切りよりも楽チンです~!!

細く長めのリボン状にすると、美しいスープになります。

 

ブロッコリーは、大好きなのですが、旦那さんが嫌いで食べてくれないので、一度にゆでて食べきれない分は冷凍するようになりました。

ちょっと野菜不足・緑の彩がほしいときに便利。

 

で、スープができたら一旦火をとめて、麻婆豆腐づくりをスタート。

 

 

 

にんにくを刻み、生姜をすりおろし、長ネギをみじん切りに。

ごま油で上記を炒めたら、そこにひき肉を投入。

本来なら、この次に豆板醤を入れるのですが、最近は幼児食も大人と同じメニューになってきています。

なので、豆板醤はぐり君の分をとり置いてから入れます。

ひき肉に火が通ってきたら、砂糖、鶏がらスープのもと、お水、酒、醤油、甜麺醤を投入。

その後に木綿豆腐を投入。

ぐつぐつ。いい香り。

 

美味しそうな香りに、旦那さんが「おなか空いた~」と待ちきれない様子。

ああ、ぐり君も賛同し始めている…。

 

水溶き片栗をを入れ、とろみをつけます。

ぐり君は熱々は食べられないので、スープと麻婆豆腐を先に器に盛り付けます。

麻婆豆腐は、グラタン皿にご飯を入れ、その上に麻婆豆腐をかけると、見た目はちょっとカレーっぽい…。

 

しかし、ぐり君、豆腐好きなので、ここで保険を。

大人用の麻婆豆腐にしてしまう前に、ぐり君のお代わり用の麻婆を小皿に取りおきます。

ぐり君がお代わりすることを考えると、もう豆腐は1丁では足りないかもなぁ…1丁半必要かなぁ。

 

「もうすぐ出来るよ~。ご飯の用意して~」と、ぐり君と旦那さんにテーブルの用意をお願いします。

今は、アンティークの丸いちゃぶ台でご飯を食べている我が家。

ぐり君、ちゃぶ台の脚の折りたたみの機構を完全把握しており、ちゃぶ台を押さえておいて上げると、脚を広げてストッパーもかけてくれます。

 

ぐり君用の食事を冷ましていると、旦那さんから

「ぐり君のレンゲはどこ?」と訊かれました。

まだ使うのは早いと思って、普段使いのものとは別にしまっていたのです。

「大きすぎて口に入らないんじゃない?」

「でも、絶対にレンゲを欲しがるよ。同じもので食べたがるよ」という旦那さんの言葉に、まあ、そうだよね、と、リビングボードにしまってあったぐり君のレンゲを取り出しました。

 

そうこうするうちに、自分用のご飯を見つけてしまったぐり君。

途端にがまんが出来なくなります。

旦那さんの静止も聞かず、スープのニンジンをさっそく口に。

 

「もうちょっと待って」と止める旦那さん。「ふぁぁーーー!」ぐずるぐり君。

「はいはい。ごめんね! お待たせ! ごはんにしようね!!」

大人用の麻婆豆腐も器に急いでよそい、温めなおしたスープとともに運び、配膳。

3人でちゃぶ台に向かって座り

「いただきます!」

 

…をした途端に思い出しました。

「あぁぁ…!!! 豆板醤を、入れ忘れたよ!!!!!!」

 

あーあー…。時すでに遅し。

 

最上級の気持ちの発露「カエル泣き」

最近のぐり君は、自分の要望が通らなかったときに「カエル泣き」をします。

 

「じょーじゃい(ちょうだい)」と、バナナ2本目を所望して、お母さんに「バナナはもう1本食べたでしょう?」と断られたとき。

 

朝から「カーズ」のDVDが見たくて、TVを指差してから「ぶっぶー」とハンドルを回す真似をするけれど「もう保育園にいくからダメ。帰ってきたら見よう」といわれ、諦められずに自分でDVDのリモコンをパチパチするも、画面が切り替わらないとき。

(TVのリモコンとDVDのリモコンの区別はついているけれど、どのボタンを押せば良いかはわかっていない)

 

こんなときは、床に突っ伏して泣くのですが、それがまるでカエルの様な姿で…。

 

毎日「もう時間がないのに…困ったなぁ」と思いながらも、カエル姿が可愛くて。

「ないてもダメなの」と容赦のない言葉をいいながら、目元も口元も笑っています。

床につっぷしているぐり君は、自分が号泣しているときに母が笑いを堪えていることには気づいていませんが…。

 

まだまだ、言葉は片言しか話せないぐり君。

自分の語彙を駆使して伝えたのに「ダメ」といわれてしまったときには、それ以上の言葉を重ねられずに、最上級の気持ちの伝え方としての「カエル泣き」。

言葉が達者になってしまえば、気持ちの整理の仕方を身につけてしまえば、段々と見られなくなってしまうのでしょう。

 

泣いている際の当人はまさに“絶望”という感じなので悪いですが、今のうちにムービーで残しておこうと思います。

金継ぎで、お気に入りを愛着を持って使い続ける

芋版の時代の味のある古い和食器が好き。

作家さんが作る唯一無二の器も素敵。

 

気に入ったものはずっとずっと使い続けたい。

 

だから、買うときには慎重に。

 

もう十分あると思えるので、安易には増やさない。

 

 

 

店舗に同じ食器が積まれている場合、「これがいい」となったら、絵付けや釉薬の具合など、必ず1枚1枚見て、その中から「一番気に入ったもの」を選びます。

ぬいぐるみを買う際に、顔を見比べで一番可愛いのを買うのと一緒。

 

家には、高いものも安いものも、工業製品も作家ものもアンティークのものもあるけれど、すべてがお気に入りです。

 

だから…割れた時は、もう大ショック。

食器は「割れてしまうのは、お気に入りでよく使っていた証拠」とか、「しまい込んで使わないほうがもったいない」と、自分で慰めてみるけど、やはり壊れて捨ててしまったお気に入りの器のことは、ずっと覚えていて時々思い出します。

 

まだ20代の頃に気に入って買った器を、1週間もしないうちに壊してしまい、接着剤でくっつけたけど、元のようにはならず…。

でも捨てられなくて、小物いれとして使っていました。

いつか金継ぎで直そうと、友人からお誕生日プレゼントで金継ぎセットをもらったけれど、金継ぎは漆が固まるまで時間がかかるので、片づけが苦手な自分が部屋で「お店を広げる」のに躊躇し、なかなか着手できませんでした。

(ずっと片付けないままになりそうで…)

 

結婚後、ふとその話をすると、旦那さんが

「うるしは、皮膚が薄い女性はかぶれることもあるから触らないように」といって、旦那さんが金継ぎをしてくれるようになりました。

 

私が 接着剤でいびつにくっつけてしまった器は、今度ははがずことができず、

「さらに割れるかもしれないけど、かなづちで叩いていい?」と許可を求められ、OKを出して分解してもらいました。

 

で、旦那さんのはじめての金継ぎ作品がこちら。

ちょっと縁の部分が凸凹と波うっていますが、きれいにくっつけてくれました。

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縁が欠けた程度の修理なら、そんなに大変じゃない(旦那さん談)とのことなので、欠けを見つけたら大きく割れてしまう前に「お願い!!」と、旦那さんに渡しています。

割れてしまってもまた直してもらえると思うと、ぐり君に陶器の食器を使わせるのも躊躇がなくなりました。

 

離乳食のうちは、お皿を投げたり振り回したりもしていたので、危ないからと子ども用の軽い食器を使っていましたが、最近は、食器の扱い方も教えるために、大人と同じものを使わせています。

テーブルに「バン!」と力任せに置いたり、持っていたコップを床にぽいと落としたり…プラスティックの食器なら、「食べ物を粗末にしない」「床が汚れる」という理由のみで注意していましたが、陶器の食器を使うと「足の上に落ちたら痛いよ」「お皿が壊れちゃうよ」といった注意もするようになりました。

 

しまいこまずに普段使いをし、子どもの手荒な扱いから食器を守りつつ、でもいざとなったら金継ぎで直せる!

 

金継ぎで直した欠けやヒビの修復あとも、いとおしく感じます。