最近は、図書館にいって借りてくるのは、絵本より児童書の方がおおくなりました。
以前ブログで紹介した「くろりすくんとしまりすくん」が私の心を鷲掴みにしたので、図書館の同じ棚からチョイスしています。
少し前に借りた「こぶたのピクルス」も可愛いお話でした。
ピクルスが卵を割ってしまうくだりは、ぐり君がけらけら笑っていました。
その後でもう一冊「こぶたのピクルスとふたごのいもうと」も借りましたが、1冊目の方がピクルスの愛らしさが強く出ていたと思います。
次は、「ゆきだるまくん、どこいくの?」。私が子どもの頃大好きだったたむらしげるさん。
実家にある本も読んであげたいなぁ。夏休みの帰省は見合わせていて実家に帰れていないので、冬休みにはコロナが落ち着くといいなぁ…。
最後に、思い出の児童書「いやいやえん」。
この本は、妹がもっていました。こうして改めて見ても、やっぱり赤い表紙がおしゃれで可愛い。
…が、しげるちゃんって、こんなに悪い子だったっけ!?
読みながら、「これ、ぐり君に聞かせちゃっていいのかな!?真似したりしないかな!?」と、思いっきり戸惑いました。
テーブルに登ったときも、友だちのせいにしたときも、「しげるちゃん、わるいこだねぇ~!」と合いの手を入れながら読んでしまいました。
でも、そんな大人の視点での評価コメントは挟まず、純粋に物語として楽しめるように読んであげたほうがよかったのかな? まだ半分ほどお話が残っているので、母の意見はなるべく言わないよう頑張ってみようかな…。
「若いころに読んだ小説は、大人になって読み返すとまた違う視点で読めて面白い」という言葉をよく耳にします。
私も「そうだろうな~。読み返してみたい本がたくさんあるなぁ」とは思うけれど、実際にはそんな時間は取れない。そもそも読んでいない積読の状態の本も多い!
だけど、子どものための読み聞かせで、図らずも体験することが出来ました。
子どもの頃に「いやいやえん」を読んだ際は「面白い。けどちょっと怖い」と思って、大人になってもずー-っとその印象のままだったのですが。
大人になって読んでみると「不思議な現象が日常に入り込んでいて面白いけど…しげるちゃん問題児じゃん!」
日本の昔話の絵本でもとまどいました。タイトルは忘れてしまったのですが、善良なおじいさんが善行を働き、その結果、鬼のお宝をもらって帰り(鬼の許可なく勝手に持ち帰る)、隣に済む心根のよくないおじいさんが真似して、鬼に返り討ちにされる、という、日本の昔話によくある内容。
これも、ぐり君に読み聞かせしながら母は動揺しました。
善良なはずのおじいさん、それ窃盗だよ!!!!
鬼は絶対悪で鬼にに対しては何をしても許される、というのは、いかがだろう…。
この時も「おじいさん、勝手に持って行っちゃダメだよね!鬼さんにください、っていわないと」と、合いの手を入れてしまいました…。
桃太郎は、鬼が強奪したものを鬼退治で奪い返すので、まだ許容範囲かなぁと思うのだけれど。でも、鬼退治後に、奪い返した宝物を桃太郎一家のものになっているのか、それとも奪われた人々に返したのかが気になる。まあ、たぶん返してないよね…。桃太郎一家で総取りだよね…。
母となり、子どもの頃のように単純に・純粋に、楽しめなくなってしまったんだなぁ。
それは残念だなぁと思うので、やはり、絵本や児童書の中で不条理なことや悪行がおこなわれていようとも、読み聞かせの最中に大人の意見や感想をいうのはぐっと我慢することにします。