虫歯対策のために3か月ごとに歯医者へ定期健診に通っているぐり君。
先月はクリーニングを受けたので、今回はフッ素を塗ってもらいに行きました。
前回、「4歳なら、次から一人で診察室に入ろう」と、歯科衛生士さんに言われていました。
秋晴れでぽかぽか陽気の土曜日。
旦那さんはいつものごとく、趣味のお稽古&その後に稽古仲間とランチ。
私とぐり君は歯医者のあとに昼食の予定。
朝食後の歯磨きタイムに、まったくやる気が感じられなかったので
「今日は、歯医者さんだよ。ちゃんと磨かないと。今日は一人でお部屋に入ってきてくださいと言われていたでしょう?」と声掛けをすると、ぐり君は俄然やる気に。
がしゃがしゃと磨き始めました。
力強すぎるけれど…まあ、いいか。
徒歩15分ほどの場所にある歯医者に行き、呼ばれるまでぐり君は待合室にあるキッズスペースで遊んでいました。
「そろそろ時間になったからおいで~」と呼んでソファーに座っていると、前回と同じ(通い始めから担当になっていた人とは別の人)歯科衛生士さんが登場。
これまでの歯科衛生士さんは若い女性で、柔らかくほわ~んとした雰囲気の人。
前回・今回担当の人は、キリッ!とした鋭さを感じる人。
大丈夫かな~? 一人で泣かずにいられるかな~。
母は心配。
…まあ、ぐり君は転んで血が出ても、よほど痛くない限りは泣かないし。
ましてや、一人で部屋に入るぐらいでは泣き叫んだりしないと思っているけれど…でも心配。
「朝の仕上げ磨きはされましたか?」
「ほんの少しだけ手伝いましたが、基本は自分で。今日は歯医者さんだからといつもより頑張って磨いていました。前回教えていただいたように、朝夜一緒に歯磨きをして見本を見せながら指導をし、夜だけ仕上げ磨きをしています。一人でちゃんとできる日もあればできない日もありますが…」
「素晴らしい。ムラがあるのは当たり前ですよ。大人だってそうなんですから」
状況の伝達が終わると、ぐり君は手を振って診療室へ入っていきました。
閉じた扉の向こうから、微かに歯科衛生士さんの声が聞こえてきます。
ぐり君に話しかけているもよう。
雑誌に目を通しながらも、気はそぞろ。耳をそばだててる状態。
でも…でも…待合室で、子どもを待ちながら一人のんびりと雑誌が読めるなんて…!!!!!
なんて新鮮!!!!
図書館の雑誌コーナーに立ち寄っても、ぐり君の相手をしながら読み、あっという間に飽きてしまったぐり君にせがまれて早々に立ち去っているので。
こぎれいな待合室で綺麗な色のソファーに座ってのんびりと雑誌を読めるなんて…!!!
まるでカフェに来たかのような癒し!
新たな母のご褒美時間をゲット。
これなら毎週末に歯医者に来てもいい!!!
しばらくすると、ぐり君と歯科衛生士さんが出てきました。
「先生に虫歯の有無を見てもらいましたが、虫歯はありませんでした。フッ素も塗っています。30分は飲食を控えてください」
それだけ教えていただき、
「じゃあ、またね。ばいばい~」と。
歯磨き指導は…?
あ、そうか。これは、子どもの自立(親の子離れ)を促すのが隠れミッションでしたね。
ここは私が直接歯科衛生士さんに聞かない方がいいのかも。
待合で会計待ちをしている間にぐり君に質問しました。
「一人で大丈夫だった?」
「うん」
「ちゃんと磨けていますね、と言ってもらえた?」
「うん」
「磨き残しがありますと言われなかった?」
口を大きく開け、指で「ここと、ここと、ここと、ここ」と教えてくれました。
うんうん、犬歯の辺りね。手首を返す辺りだからどうしても磨き残しちゃうんだよね。
ぐり君は一人で診察を受けることができ、少し自信がついたような表情でした。
思い返せば、1年と少し前までは、歯磨きするのも大変で…毎日ギャン泣きされ、抵抗され指を噛まれていました。
3歳になって歯医者に行ったのをきっかけに、ぐり君の歯磨きへの抵抗が薄くなりました。
ほどなくして「自分で磨く→親が仕上げ磨き」の流れが定着し、仕上げ磨きをしないうちに(ふらふらしていて歯磨きをする気がないぐり君に、母の堪忍袋の緒が切れて)リビングの灯を消すと「しあげみがきしてないよ! でんき、けさないで!」と怒るほどに。
そうして、今回アドバイスいただいてから3週間ほどで、今度は「仕上げ磨きに頼らず、自分できちんと磨く」練習が徐々に根付いてきました。
まだまだ、歯ブラシを口に咥えているだけ、歯ブラシを噛んでいるだけ、という日も多いですが、きっと1年後には「自分できちんと磨く」も習慣化しているのでしょう。
今の目標は
●仕上げ磨きに頼らず、自分できちんと磨く
●歯ブラシを噛まない
●歯ブラシを咥えたままウロウロ歩かない
です。
これらが出来るようになれば、「歯磨き」についての子育ては終了したも同然。この歯磨き指導から解放されるであろう1年後が楽しみです!!
あと1年! 頑張るぞ!!