片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

ふと、後追いがもうないことに気づいた

朝トイレに入っていたときのこと。

ふと、もう後追いがないことに気づきました。

 

 

ようやくハイハイが出来るようになったかな、という頃のこと。トイレに行く際には赤ちゃんに声掛けをしてから行くといいと読みました。しかし、「お母さん、おトイレに行ってくるね」と声掛けしても、トイレに入った途端にギャン泣きが聞こえてくるので、ゆっくり入っていられず…。

 

子どもが歩くようになってからは、泣きながら追いかけてくるようになりました。

最初は、ドアの前で泣く子にトイレの中から話しかけたりしていましたが、泣き止まないので、扉を開けて「おいで」と招き入れる羽目に。トイレは「自分だけの空間」ではなくなり、最初はちょっとストレスでした。

しかし、しばらくして「もう最初から子どもも一緒に連れて入ろう」と開き直り、便座に座ってから子どもを膝の上に抱き上げて入っていました。

 

もう少し大きくなると、今度はすぐには後追いしてこなくて、しばらくしてからやって来るようになりました。

「お母さん、おトイレに行ってくるからね。寂しくなったらおいでね」

「うん」

しばらくすると、ドアの前で「とんとん」と可愛い声が聞こえてきます。ドアを叩くのでななく、叩く音を真似る声です。ドアノブは高くて、手は届いても子どもは開けられないので、奮闘して開かないとなると「あけぇ~」と泣き叫びます。

また、すぐに後を追ってこないため、たまーにその間に悪さをしていて、トイレから戻って部屋の惨状をみてびっくり! ということがありました。むしろ、後追いをしてこないときのほうが要注意。椅子を踏み台にしてリビングボードに乗ったり、ソファーから転がり落ちたり。大きな音がする度に「な、何しているの?」とヒヤヒヤ。

そんなこんなで、家で子どもと2人で入る際にトイレに入る時は、子どもの気配を感じ取れるように、扉を開け放して入っていました。

 

しかし…習慣とは恐ろしい!!

週末、旦那さんが家にいる際にもドアを開け放して入ってしまい、途中でハッ!と気づいて締めました。目撃されなくて良かった…。

以来、ドアは子どもが隙間から手を入れて開けられるぐらいの、ほんの少しの手がかり分だけ開けて入るようにしました。

ぐり君は、寂しくなるとやってきて、小さな指をドアの隙間に入れて、「ばぁー!」と、いないいないばあをして、とびきりの笑顔でトイレのドアを開けてくれます…。

トイレに入っている最中にドアを開けられても、もはや何も感じません。むしろ、こちらもとびきりの笑顔で「ばぁ!」を披露します。

子どもが生まれてから2年ほどの間に、「トイレは個室空間ではない」という状態にすっかり慣らされてしまいました…!!

 

しかし、今朝、ぐり君に「お母さん、トイレに行ってくるね」と言ってトイレに入り、そのドアのほそーい隙間をぼんやり見ていて、ふと、ぐり君の後追いがもうないことに気づきました。

ぐり君は、リビングでパウパトロールをご機嫌で見ています。

 

あれ? もしかして、この隙間も、もう不要なの?

 

トイレが自分だけの空間でなくなったときにストレスを感じた程なのに、もう子どもが追いかけてこなくなると、それはそれで寂しい…。

 

そうかー。もう、隙間を開けておく必要はないのか~…。

(後追いしないだけで、親の目がないすきに悪さはされるかもしれないけど)

トイレには、一人きりで入らなくてはいけないのか~…寂しいなぁ…。

 

 

 

会社の後輩で30代の男性とおしゃべりしていたときのこと。

「この間、実家に帰った際に、母親がトイレの鍵を締めずに入っていて…(多分、入っていると知らずに開けてしまったと思われる)何してるの!と言ったら、あんたのせいよ!と、逆に怒られた」というエピソードを聞きました。

後輩のお母さん、30年以上前に身についてしまった癖が、未だに抜けないのか…(笑)

 

私もそうならないよう、明日からはトイレのドアはきっちり閉め、鍵もかけて入るようにしようと思います。