春から、3歳児クラス(今年4歳になる子のクラス)に進級です。
3歳児・4歳児・5歳児クラスは、異年齢保育を取り入れているので、子どもの環境が大きく変わります。
お兄さんお姉さんたちと生活を共にするようになるので、その中でちゃんとやっていけるか心配ですが、
現在のクラスの担任2人のうち、1人の先生は新しいクラスでも担任になるとお知らせがあったので、少し安心。
しかし…お友だちが2人退園します。
そのうち1人は、0歳児クラスから3年間一緒だった子。
引っ越しで転園とのことで、寂しい…。
先日、寝かしつけの最中にぐり君が
「ここ、りーちゃんち?」と聞いてきました。
「そうだよ。ここはりーちゃんと、お父さんとお母さんのおうちだよ」と答えました。
「ずっと、ここ、りーちゃんち?」と聞くので
「うーん。賃貸だから、借りている間はりーちゃんち」というと
「やなの。ずっと、りーちゃんちがいいの。くだしゃいって、してほしいの」と、めそめそ泣き始めました。
くだしゃいって、してほしいの……なんとも、可愛い!!!
思わず顔がほころびます。
「くださいっていって、もらえるような物ではないんだよ。ここ、分譲はしていないから…おうちを借りているのが嫌なの?」
…ぐり君、三歳にして持ち家志向か!?
「おうち探しているけれど、近所になかなかいい物件がないんだよね…。」
ぐり君の涙をぬぐい、頬を撫でます。
最近、物件探しにまったく熱が入りませんでしたが、ぐり君が強く望むなら本腰入れようかな。
「くださいってしたいなら、他のおうちにお引越しすることになるの。ここのおうちは、借りてる間はずっと住めるよ。新しいおうちを買うのと、このおうちをずっと借りるの、どっちがいい?」
真夜中に、一家の未来を決定づける相談が、母と三歳児の間で交わされています。
そんなことも知らず、旦那さんはぐーぐーいびきをかいて寝ています。
「ずっと、ここがいいの」
そうか。
「そうね。お母さんもこのおうち、とても気に入ってるよ」
「ぐり君が大きくなるまで、ずっとこのおうち借りていようか」
ぐり君をぎゅーっと抱きしめていると、すぐに寝てしまいました。
その時は、なんで急にこんなことを言い始めたのかな?と思いましたが、
昨日配布されたクラスだよりに、お友だちとのお別れの件は、クラスで担任の先生から子どもたちに伝えますと書かれていました。
少し前にお友だちが引っ越しして、遠くから保育園に通ってきていることをぐり君は知っていました。
おうちが遠いから一緒に帰れなくなったと聞いて、それすら寂しそうにしていた。
引っ越し=お友だちとお別れ ということを、先生から聞いて知ったのかもしれません。
春は毎年、嬉しいことと寂しいことがないまぜになります。
切なくて、美しい季節。