水曜日は、旦那さんもリモートワークだったので、二人で保育園のお迎えに行きました。
帰り道、自動販売機の前でジュースをねだられました。
旦那さんがぐり君を抱っこしていたため、ちょうど目線の高さにジュースのパッケージがあり、目に入ってしまったのです。
失敗した…。
いつも二人で通るときは「ぐり君はまだ小さいから、あのジュースは多すぎるの」とか「あれはシュワシュワするやつだからぐり君は飲めないよ」いって買わずに通り過ぎています。
しかし、昨日はぐり君が
「もうおにいちゃんだから、おおきいののめるよ」と、食い下がってきました。
自販機のボタンを押させて、ジュースが出てこないのを見せて
「売れ切れみたい」といってごまかそうとしましたが、お金を入れていないからだとぐり君は理解していて
「ぱっぱのおかね、いれて」と言われてしまいました。
こういう時、旦那さんは、意見を言いません。
下手にOKすると、私に怒られるから(笑)
一度通り過ぎましたが、ぐり君が腕の中で激しく抵抗するため、立ち止まり「どうする?」という感じで、私を伺い見てきます。
う~ん…。
何でもかんでも子どもの希望を叶えてはいけないけれど、何でもかんでも子どもの言葉に耳を貸さずに親の意向を押し通すのも良くないと思う…。
子どもの些細な「お願い」を聞き入れるか却下するか、さじ加減がひじょーーーに難しい。
この日は、もーもーじゅーす(牛乳に砂糖を入れたもの)を提示したけれど、それじゃないとぐずられ、代わりになるアンパンマンのジュースも家の冷蔵庫には入っていないし…仕方ないかな、と購入しました。
「お父さんと、お母さんと、ぐりくんと、3人ではんぶんこ(3等分)して飲むならいいよ」と言うと、
「はんぶんこでいいよ」と了承したので、380mlの小さめのボトルのぶどうジュースを買いました。
その後、家に向かって歩き、途中でちいさな川に差し掛かりました。
水に入って遊ぶ子どもや、釣りをしている男性を見て
「りーちゃんも!」と川で遊びたがりました。
しかし、もう18時近く。
水遊びしたくなるような暑さではあるけれど、すでに日は傾き始め、夕方特有のオレンジ色の世界です。
今から水遊びするには時間が遅い、暗くなると危ない、夕食が遅くなる、親の脳裏にはそんな様々な「ダメな理由」が思い浮かびました。
今まで、「子どもが分かりやすい内容」「子どもが納得できる理由」で説得するのが常になっていたので、この時、私と旦那さんは
「でも、ぐり君、さっきジュース買ったじゃない。遊んでいたらジュースぬるくなっちゃうよ。冷たくなくなっちゃうよ?」
「冷たくないと、美味しくないよ」
といって、諦めさせようとしました。
しかし、ここでぐり君から、思いもかけない言葉が…。
「おうちにかえってじゅーすれいぞうこにいれて、それからあそんで、あとでじゅーすのめばいいんじゃない?」と。
(長台詞すぎて母は言葉尻を正確に覚えられませんでしたが、こんな内容でした)
…「ジュースがぬるくなるから、遊ばずに帰ろう」という親の主張は、見事に論破されました。
何、その長台詞! その見事な返しは!
たどたどしい、舌っ足らずな言葉でしたが、内容は見事すぎて、両親はぐうの音も出ず!
慌てて「でも、お盆だし。お盆は水遊びは危険だし」「それに、もう遅いから。パウパトロールを見ながらジュースを飲もうよ!」と、ダメダメな返し方をしました…。
子どもからしたら「ダメと言われた理由の解決策をきちんと提示したのに、先程とは全然違う理由を持ち出され却下された」状態です。
まさに、動くゴールポスト。
子どもからしたら、理不尽です。
今まで「子どもが納得しやすいように」と、本意を言わずに他の理由や言葉でごまかしていましたが、もうそれはダメなんだと痛感しました。
夜、旦那さんとTVを見ながら「小さいから、子どもだから、といって適当な理由を告げて諦めさせていたのは、もう通用しなくなった」「解決策を出したのにさらに違う理由を持ち出して却下したのは良くなかった」と、二人で反省しました。
これからは、「子どもには理解できないかも、共感してもらえないかも」と考えて口先だけでごまかすことはせず、真摯に状況や親の考えを伝えようと思いました。