片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

「じえいたいのせんしゃは、ひとをまもるためのだよね?」

今朝、ぐり君と二人で登園していました。

ガードレールの内側を歩いていたので、歩みの遅いぐり君には歩調をあわせず、

先に歩いていました。

5メートルぐらい離れてしまったので、立ち止まって

「はやくおいで~」

と声をかけると、突然脈絡もなく

「じえいたいのせんしゃは、ひとをまもるためのだよね?」

と質問されました。

 

うーーん…。なんと答えたらいいのか。

 

ぐり君にとっては、パトカー・消防車・救急車の「カッコいい車」の延長上に、戦車も位置しています。

バラエティ番組で自衛隊や基地の紹介をしているのを、ぐり君が「かっこいい~」といって見ているのは容認できても、ニュースで戦地を映し戦車が砲弾を撃っている映像にたいして「かっこいい~」と言うことは容認できないので、その時は「これは本当の戦争の映像だから、そういうことは言わないで」と注意します。

 

また、ぐり君がロボットアニメを好んで見るようになった時から、

「お母さんは、戦争はイヤ。嫌い」ということを伝えています。

 

そんな、これまでに色々と伝えてきた言葉がぐり君の中に溜まり、そうして出てきた質問・確認だと思います。

ぐり君は「そうだよ」と肯定して欲しかったのでしょうが…。

 

手をつなぎながら

自衛隊は、日本を守るためにあるの。だから、世界中の人を守るためではないの。」

「ふ~ん」

「災害時や、戦争になった際に、敵となった他の国から日本の人を守ってくれるの」

「だれがわるいひとなの?」

「悪い人は、必ずしも決まっているわけではないんだよ。ぐり君だって、お友だちにドン!ってされたら、仕返しでドン!ってしたくなっちゃうでしょう?」

「うん」

「戦争で、子どもやお母さんを殺された人は、仕返ししたくなっちゃうでしょう。でもその仕返しで大事な人が死んでしまった人は、さらに仕返ししたくて他の人を攻撃しちゃうでしょう」

「うん」

「戦争は、みんなが悪い人で、みんなが被害者…悲しい人になるんだよ。だから、戦争はしない方がいいと、お母さんは思うの」

「そうなんだ」

 

どこまで理解できたかな?

 

 

毎週見ているシンカリオンでは、敵側の視点のエピソードも盛り込まれてきました。

こちらにも、向こうにも、それぞれの正義がある。

正義は、視点を変えれば悪になる。

アニメを見ながら、そういうことも少しずつ学んでいくのでしょう。