片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

少しずつ、昔の自分を取り戻す

気温が高くなり、胸元のあいた服を着るようになったので、心に余裕がある日はネックレスを付けるようになりました。

以前にぐり君が「ねっくれすしたら? ねっくれすがいちばんかわいいとおもってるよ」といってくれましたが、褒めてくれるのは今でも変わらず。

ネックレスやペンダントを付けているのに気づくと、「さわっていい?」とか「りーたんも、したい」と、興味を示してくれます。

「可愛い?」と聞くと「うん。かわいい!」と即答です。

抱っこしている時も「引っ張るとネックレス切れちゃうからね」と注意すると、ちゃんとやめてくれます。

 

 

 

土曜の夜、急に、私の爪を触り「ここ、いろぬったら、かわいいとおもうよ」と言い出しました。

ネイルなんてどこで知ったの? ぐり君の身近な人でネイルしている人なんていたっけ??

「●●みたいに」というニュアンスのセリフを口にしていたのですが、理解できず…。

しかし、後から考えてみると「らぶぱとりーなのおねえちゃんみたいに」と言っていたんじゃないかと思います。

「お風呂に入ったらね」といって、お風呂上がりにマニキュアを塗りました。

その間、ぐり君は「おてつだいしゅる」といって私に引っ付き、興味津々。

「きらきらしてる。きれいね」

そう言ってくれますが、私の右手はもう4年近くも主婦湿疹でひどい手荒れになっており、爪までクレーターのようにぼこぼこ。

薄いピンクパールのマニュキュアを塗った爪は…その様相は、バロック真珠そっくり…!!!!

でも、ぐり君はとても気に入ったようで、

「ずっーと、きらきらしてるのがいいとおもうよ」と、今後もマニキュアを塗るようリクエストされました。

 

 

 

日曜日、外出の準備をしていると

「これ、なぁーに?」と、いって持ってきたのは、指輪をしまっている小箱。

「お母さんの大事なもの。勝手に持ってきちゃダメでしょ」と叱ったものの、まったく聞く耳を持たず、指輪を取り出して興味津々。

「どーやってするのー?」と何度も聞いてくるので、

「こうやって、指につけるの」とピンキーリングを嵌めて見せました。

「かわいいね。りーたんもしたい!」

瞬間的に、「え…」と思ったけれど、

可愛いもの・綺麗なもの・素敵なものに心惹かれるのは、男でも女でも同じだと思いなおし、ぐり君に指輪を貸してあげました。

ちょうど、可愛いビーズの指輪も何種類か入っていたので、それを親指に付けてあげたのですが…親指につけてもゆるかったようで、すぐに返してくれました。

この日は、約4年ぶりに指輪をつけて外出しました。

 

 

 

夜、お風呂上がりに濡髪のままで寝る準備をしていると

「おかーさん、これなぁーに?」とぐり君が持ってきたのは、コーム。

「髪の毛をとめるものだよ」というと、ぐり君はコームを自分の髪の毛にさそうと奮闘しはじめました。

しかし、サラサラで、ボリュームもなく、短い髪の毛では、櫛のように髪の間をすべるだけ。

「貸してごらん」といって、ぐり君からコームを受け取り、自分の髪を夜会巻きにして留めてみせました。

長さが足りないので、濡髪のおかげでようやくまとまってる…という感じでしたが、きちんとホールド出来ました。

ぐり君に後ろ姿を見せると

「かわいいね」と褒めてくれたので

「そう?じゃあ、寝るまでこのままでいようかな」と言ったのですが…。

5秒後ぐらいには「かみのけ、おろして。いつものにして」と、撤回されました。

髪をアップにしている姿は見慣れないから、お母さんがお母さんじゃないような不安に駆られたのかな?

 

 

 

子どもの誕生により、ガラッと生活が変わってしまってからもうすぐ4年。

この間に諦めていたこと・そんな余裕もなく心から零れ落ちていたことなどが、最近は少しずつ出来るようになってきました。

自分自身を取り戻しつつある…そんな気持ちです。