ぐり君は、ほぼ毎日のように「おみやげ」をくれます。
お庭で採取した、花・葉・石・木の実などです。
先日は、おみやげ袋に小さな貝が入っていました。
ぐり君に「あ! 貝があるよ!」というと、
「そうだよ。リーちゃんが、すなばで、じぶんでみつけたんだよ!」
と、得意そうに、キラキラした笑顔で教えてくれました。
昨日のお迎え時、例のごとく
「れんちゃんと、いちくんと、こうえんであそんでく! やくそくしたの!」と言って、保育園の隣の公園に駆けていきました。
その間に、登園袋の中をちらりと覗き、「今日はお土産ないんだな」と確認していました。お土産に花があったら、早めに水に生けてあげないとかわいそうなので、あるかないか気になっていたのです。
ぐり君はしばらく遊ぶと満足し「もう、かえる」と言ってくれたので、友達にバイバイをして帰ろうとしたところ…。
横断歩道を渡ってから、ぐり君が「おみやげあるよ」と言いました。
「え? なかったよ?」というと
「あるよ! うでにぐるぐるするやつ!」と、糸巻きの手遊び唄のように、両腕をぐるぐる回して訴えました。
…それ、なんだろう???
本日は金曜日で、布団カバー、掛け布団、おねしょシーツ、上履き、園庭用の靴、帽子、汚れた着替え、コップ…と持ち帰りものが多数。
大小の通い袋の中のものを全部だし、ぐり君と確認しましたがやはりお土産はない。
「おみやげ、どうしてないの。あったのに」と、今にも泣きそう。
もしかして…ロッカーの上に置いてあったのかも…。
お土産は、通い袋に入っていたり、ロッカー上に置いてあったり、その日によって置き場がまちまち。
ちゃんとロッカーの上を確認しなかったな…。
しょんぼりしているぐり君が可愛そうで、保育園に引き返しました。
ぐり君を玄関でまたせ、一人で教室に向かうと、ありました!
ロッカーの上に!!
「りーちゃん、あったよ!」と報告し、帰りました。
帰って袋の中のものを取り出してみると…。
大きな葉っぱの顔。
ピンクの花。
それに、リース。
「うでにまくやつ」とは、これか!
今日のお土産は、どれも素敵なものばかり!
葉っぱの顔も、リースも、先生が作ってくれたようです。
きっと、お母さんに渡すのを楽しみにしていたんだろうな。
こんなに素敵なお土産を用意したのに「ない」と言われたら、そりゃ泣きたくもなるね。
お土産の内容は、その日によってまちまち。
一時期、花には虫がいると言って怖がり、来る日も来る日もお土産が葉っぱだけの時がありましたが、再び花もお土産にくれるようになりました。
保育園の花壇は、卒業生の保護者の有志が面倒を見てくれているのですが、今はコロナのため出入りは控え、先生方が引き継いでくれているそうです。
保育園の園庭は小さいながらも、いつも花や野菜が植えてあり、冒険心が刺激されるとても素敵な庭です。
保育園を決めた際も、この庭に惹かれた部分が大きいです。
その庭に咲く花を、園児の心のままに摘むことを許してくれる環境に感謝しています。
ぐり君が卒園し、大きくなって手が離れて余裕ができたら…その時にまだここに住んでいたら…庭を管理する有志の会に参加してみようかな。