片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

「あし、たりない」(空耳)

朝、6時半。

「そろそろ起きよう~。朝食は何にする? おにぎり?納豆ご飯?ジャムパン?チーズパン?」と、私の腕枕でウトウトしているぐり君に声をかけました。

 

「りゅ~…、ぃーりゅ…」

 

布団に顔をうずめていて、声がもごもごしていてよく聞こえない。

チーズ?

おお? 珍しい、今朝の気分はチーズトーストか。

 

耳を落として食べやすくし、チーズを乗せてトースト。

チン!

 

「りーちゃん、朝ご飯できたよ~」

テーブルに運んで呼ぶと、寝室からたたたっ!と駆けて出てきました。

珍しいな~。

いつも朝食に興味なさげなのに。

と思ったら。

 

円卓の前で、がっくりと膝をつき「きゅうり、なぃ~!」と号泣。

え? 胡瓜??

「胡瓜はないよ? 昨日、りーちゃんが1本全部一人で食べちゃったから。もうないよ」

「夜、買って帰ろう」

「いまがいいのーー!」わんわんと泣くぐり君。

 

「あ、もしかして、さっき、チーズじゃなく、きゅーり、と言ったの?」

こくりと頷きました。

 

…選択肢になかった単語を、寝ぼけたモゴモゴ声で言われても、聞き取れないよ!

 

「そうか~。胡瓜があると思って起きてきたのに、なかったらそれはショックだね~」

その後、レタスをちぎっただけのサラダを用意し、なんとか胡瓜への執着が薄れ、平和な食卓に。

 

しばらくすると、「あし、ないよ」と、ぐり君。

え?足???

何のこと???

「あし、すくないよ」

足少ない???

何か指がおかしいの? 爪のこと???

 

何を言われているか分からず、

「お母さん、りーちゃんの言葉聞き取れなかった。あし、っていったの?」

「ん」

「あし、すくないの??」

「ん」

 

本日、リモートワークのため一緒に朝食を食べていた旦那さん。

「たれのことだよ」

と教えてくれましたが…「たれ??????」

さらに混乱する私。

「りーちゃんは、足じゃなく、ダシっていったんだよ」

「あ!? あ、ぁ…もしかしてドレッシングのこと?」

「そう、だからタレだっていったじゃん」

「いやいや、ドレッシングはタレとは言わないよ~! タレっていったら、焼き肉のタレだよ~」

 

「レタスにかけたドレッシングが少なかったの? かかってない場所があったの?」

「そう」

 

ダシか~。

私はいつも顆粒だしに頼って計量スプーンでぱっと入れるだけだけど、保育園は、ちゃんとダシとってるもんね。

うちでは「今日のダシ美味しいね」なんて会話したことないけど、ぐり君にとって「ダシ」という言葉は身近なものなんだな~。

 

 

語彙が増え、保育園でもたくさんの言葉を覚えてくるので、

こちらの想定外の言葉を口にされると聞き取りに苦労します。

 

 

 

また、話すスピードが増したせいか、前は「さ」の発音が、「さ」または「しゃ」だったのですが、最近はこれに「ちゃ」も交じりだしました。

甥っ子が3歳の頃に「あのちゃ、くらくなるとちゃ、これがちゃ、ぴかーってひかってちゃ…」と、「ちゃ、ちゃ」と発音していたのが可愛く、微笑ましく見ており、少し前まで「ぐり君は、ちゃ、とは言わないんだな~」と思っていましたが、最近は「ちゃ」をよく聞くようになりました。

可愛い…「ちゃ」を連発する会話を録音しておきたい!!