昨日は旦那さんがお迎えにいってくれたので、残業して帰りました。
夕食のメニューは、前の晩に旦那さんが作っておいてくれたハヤシライス。
お迎えの心配も夕食の心配もなく、切りがいいところまで仕事して19時半に帰宅。
旦那さんが先にぐり君に夕食を食べさせてくれていました。
私が帰ったときは、すでにお替り分も食べおえていました。
「まだ食べる?」と聞くと「たべる!」というので、2回目のお替りを用意。
じゃあ、改めて三人で食べようか…とシンクの前で準備していると
ぐり君が足元にやってきました。
「くまのがいいの」
「? ん? 何のこと?」
シンク下の扉の前で、まるで相撲をとるときのように腰を落とし、両手を床につけるぐり君。
「くまの、ぐぅーってやつ」
「何の話? 絵本の話? オモチャの話?」
しゃがみこんで、ぐり君と視線を合わせます。
「くまの、ぐぅーってやつ!」
小さな手を開き、爪を立てて床を押すぐり君。
…なんだろう? なんのことだろう?
「…ご飯の話なの??」
さっぱり、分からない!
でも、ぐり君がいうことは大人には伝わりづらくても、いつもちゃんと意味や筋は通っている。
一昨日の夜にこんなやりとりがありました。
お風呂からあがったあとに
「くろすがんだむのはこは?」と言われ、
「箱? クロスガンダムの箱なんてないよ。お菓子に入っていたガンダムのカードならあるけど」
「それじゃない」
「ガンダムのお菓子の袋のこと? 袋はぐり君がいらないというから捨てちゃったよ」
「ちやう! はこ!」
「え~。ガンダムの箱なんてないよ。お母さん知らないよ」
といって話を切り上げてしまったのだけれど…
次の日の朝、食器棚の上に隠すようにファーストガンダムのDVDボックスが置かれているのに気づきました。
きっと、私がお風呂に入っている間に、ぐり君が旦那さんの部屋から持ち出し、旦那さんがぐり君の目を盗んで食器棚の上に避難させたのだと思います。
ぐり君が探していたのは、これだったのか。
…そんなことがあったばかりだったので。
こちらが読み取れないだけで、ちゃんとぐり君の中では伝えたいことがあるはずと思い、「くまの、ぐぅーってやつ!」を、真剣に考えてみました。
旦那さんは、まったく分からないと、早々に匙を投げている様子。
相撲の立ち合いスタイルのまま、床をぐぅーっと押すぐり君。
シンクの扉を睨みつつ、意味を推し量る私。
しばしの膠着…。
扉のクリーム色を凝視…。
クマ、ぐぅーっと押すもの…そしてここはシンク前…。
「あ! 分かった!!!」
ひらめきました。
「ぐり君、これでしょ?」
シンク下の収納庫をあさり取り出したのは…
「それ!」
ぐり君、ようやく話が通じてニコニコ。
しかし。
「りーちゃん、ハヤシライスをお替りするんじゃなかったの?」
「くまさんがいいの!」
…仕方ないなぁ。
この日、ハヤシライス×2回、食パン1枚(耳は残す)と、たくさん夕食を食べました。
…次の日の朝。
目が覚めたとたん、
「とーたんは?」
「会社だよ」
「りーたんは?」
「今日は保育園だよ」
「いかないのぉーー! おかあさんとおうちにいるのぉ~」
泣いてぐずり、なかなか起きないぐり君に。
「今日の朝ご飯は、ポップアップクマさんにする?」と聞くと、
「する!」と、先ほどまで泣いていたのに笑顔で起床しました。
助かった!!
ぐり君はパンダ、私はクマを朝食に食べました。