片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

仕事の話:動画編集の勉強中

新しい職場で、主な仕事内容と制作の流れを聞いていた時。

「あれ? もしかして、私も動画編集を出来た方がいいんじゃないの?」と気づきました。

他のディレクターが、ディレクター職と編集エンジニアの二足わらじだったので。

聞いてみたら、「出来るようになってくれたら嬉しい」と言われたので、じゃあ勉強するか、と動画編集ソフトの勉強を始めました。

 

同僚はPCがMacなのでFinal Cutを使っていますが、私はWindowsなのでFinal Cutは使えず。同僚が「そろそろPremiereに移行しようと思っているところ」というので、じゃあAdobe Premiere Proで学ぶか、とスタートしました。

…社内に先達がいないので、チュートリアルすら「これでいいの?」と悩みながら取り組むため、亀の歩み。

 

とりあえず、練習用にぐり君の動画を素材として取り組み始めました。

チュートリアルや、YouTubeの解説ムービーを見て学んでいますが、初心者にはなかなか難しい。「●●をクリックして数値を変更し」と言われても、そのボタンが私の画面にはない!とか、独特な名称が何を指示しているのか理解していなかったりとか、ツールの場所が分からなかったりとか…。

YouTube動画を見ればいいから、本はいらない」と最初は思ったのですが、やはり基本から順々に学んでいくには本の方が便利でした。

 

ソフトの扱いは本を見て、実際に触っていけば自然と覚えられます。しかし、そういうものを見て最初に悶々としたのは「チュートリアルや解説ムービーがカッコよくない!!」でした。

タイトルの入れ方とか学んでも、サンプル画像のタイトルの打ち文字がカッコ悪くて、「素敵!自分もやってみたい!」と思えず、学習のモチベーションが上がらない~!!!

素敵なビジュアル、目指すべき理想の映像、そういうものが見たい!

そういうものを見て、「私もあんな風なものを作りたい。なんのエフェクト使えば再現できるの?」という気持ちからスタートしたい。

しかし…そういうエモーショナルな部分は、チュートリアルや解説ムービーでは考慮されていなくて…。

最初は、「スマホアプリの方が、アイコンも可愛いし綺麗に見せる効果もボタン1つで付加できるし…スマホアプリの方が簡単に可愛い映像が作れる」と思ってました。

 

2つめの動画制作の際に、「雨イメージの可愛い額縁(窓)を配置し、雫の形に切り取った窓の中にだけ動画を流したい」と思って四苦八苦していた際、「あ、そういうパーツは自分で作るのね。Premiere上でどうこうするのではなく、illustratorで作って配置すればいいのね」と気づいてからは、Premiereで動画を作るのが俄然楽しくなりました。

 

「カッコ良くないサンプルしか見当たらない…Premiereでカッコいい映像を作れるというビジョンを描けない」という点からは脱却しました。

次の問題点は「可愛い動画は、自分の心の赴くままに作ればできる。しかし、カッコいい動画を作るには…カッコいいって何!?」です。

自分が普段「可愛い」に主眼を置いて様々なものを見ているので、可愛いものは作れる。しかし「カッコいい」が分からない。

 

今まで「享受する側」でしか映像を見ておらず、作り手視点での分析を全くしてこなかったので…しばらくは映像作品をたくさん見て、「カッコいい編集」を勉強します。

…とりあえず、会社で映画の予告編を見まくる…。

 

久しぶりに、作り手側になりモノづくりをしてみて、「やっぱり自分の手で何かを生み出すというのは楽しいなぁ」と思いました。

20代後半でデザイナーでいることに疲れてしまい、ディレクター仕事が楽しく感じて職種替えをしましたが。

ディレクターも楽しい。でも制作陣側にまわり作るのも楽しい。

転職したのが小さな会社だったから、どちらもやらせてもらえる。

転職して良かったなぁ。