片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

「ちゅー」がもたらす幸福感

ぐり君が寂しいとき。

ぎゅーぅと抱きしめるのでは足りないとき。

ほっぺにキスをしています。

保育園で泣きながら抱きついてきて離れないとき、片方のほっぺに「ちゅぱ!」とすると、「こっちもぉー」と反対の頬を差し出してくるぐり君。

両方のほっぺにキスをして、それでも足りないときはオマケでおでこにもキス。

3箇所キスしたら、ぐり君が泣いていても「行ってらっしゃい!」と笑顔で先生に引き渡し。

 

子どもは大人に「行ってきます」と言われて後ろ姿を見せられると、置いてきぼりにされた!という気分になってしまうので。

子どもの寂しい気持ちが強い日は、保育園で先生に抱っこされたぐり君に向け「行ってらっしゃい!今日も楽しく遊んでおいで!」と声をかけています。

 

 

キスをするときは、大げさにリップ音を響かせるのですが。

ぐり君から私に「ちゅぅ」をしてくれるときは、「ちゅー」といいながら、ほっぺに唇をペタリ。…たいてい、よだれでベトベトになります。

このキスをしながらの「ちゅー」の声が、最高に可愛い!!!

 

夜や朝など、お布団に入っているときにしてくれる際は、小さな両手で私のほっぺたを包み込んで、「ちゅー」といいながら迫ってきます。

王子様か!!

が、この場合、狙いは唇なので、「は! は!」と顔を左右に振って全力で避けます。

唇はダメ! 万一、私の虫歯菌が移ってしまったら困る!!

 

私には頻繁に「ちゅー」をしてくれるぐり君ですが、お父さんには滅多にしません。

旦那さんが可愛そうになり「りーちゃん、とうたんにもちゅーしてあげたら?」と声掛けしたときに2回。

お出かけの際に1回。

…そんなものです。

旦那さんの「いいよ、ヨダレでベトベトになるからしてくれなくても大丈夫」という台詞にも、ちょっと哀愁が漂っています。

 

 

日曜日の朝、3人でお出かけの準備をしていたときのこと。

洗面所前に椅子を置き、ぐり君の洗顔を手伝っていました。

濡れた顔をタオルで拭いてあげていると、突然両手でほっぺたを包み「ちゅー」っと。

不意打ちだったので、少し顔を上げるのが精一杯。

ぐり君のちゅーは、私の顎にされました。

すると、ぐり君「ぱっぱと、ちゅう~しちゃったぁー」「ちゅ~しちゃったぁー」と、ご機嫌に。

ぐり君、残念ながら唇ではなく、顎でしたよ。

 しかし、普段「いただきます」は「ます」しか言わないし、「ありがとう」は「と!」しか言わないのに。

 「ぱっぱと、ちゅう~しちゃったぁー」なんて、長い台詞が言えるんだなぁ。

お母さんは、突然のキスより、そっちのほうにビックリだよ。

 

あぁ、ハグもキスも、いつまでさせてもらえるのかな。してもらえるのかな。

子どもと、ぎゅー、ちゅー、したときの、満ち足りた気持ちと幸福感。箱にしまっておいたり、記録に残しておいたりできないのが残念だなぁ。

子どもが大きくなってしまったあとも、何度でも何度でも振り返って味わいたい…。