片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

悪い子がいるおうちに、「鬼さん」がやってきた!

昨日は、旦那さんから「先に食べていて」と連絡が来ていたので、ぐり君と2人の夕食でした。

メニューは、一昨々日の夜中に旦那さんが作っておいてくれたカレー。一晩たってより一層美味しくなっていました。

他は、焼き餃子と、キャベツと人参の野菜スープ。

 

用意している間にぐり君が餃子を食べ始め「ちょーだい!」を連発して6つも食べてしまったり、TVに気を取られてカレー皿を床にひっくり返し、ボーゼンとしながら「まんまがいいのぉ…」(このままがいい、というより、これが食べたかったという意味だと捉えました)と、ひっくり返したカレーを食べたいと泣いたり、まあ、色々大変でしたが。

食事の終盤。またぐり君が、創作料理に勤しみだしました。

 

牛乳の入ったコップに、カレーの人参をぽちゃり。

じーっと見て、再びぽちゃり。

「くる…。くるくる~」と、ご機嫌でスプーンでかき混ぜ始めます。

次は、お母さんのお皿から「ちょーだい」と強請って貰った餃子もぽちゃり。

…ぐりくーーん!!!

 

「ぐり君、牛乳の中に入れちゃ駄目。ちゃんとお口に入れなさい」と、いっても聞きません。

牛乳が入ったコップに、どんどん追加していきます。

 

はぁ~と思いながら、気持ちを落ち着けるために麦茶をコップに注いで飲むと、ぐり君が「ちょーだい」といって、悲惨なことになっているコップを指差します。

「違うコップに入れようよ」

「やー。(ここが)いーのぉー」

 

仕方無しに、牛乳とカレーと餃子が混ぜ混ぜされたコップに、麦茶を注ぎます。

新しい素材がはいり、くるくる~とスプーンでかき混ざるぐり君。

 

「お母さんは、絶対にこれは飲みたくないけど…はい。じゃあ、飲んで」と促しますが、いやいやと首を振り、「ちゃ(茶)、ちょーだい」。

「え~…」

もう一度注ぎます。

くるくる~。

 

う、う~ん…。色々混ざって色がかわったり、液体の中でくるくる回る人参などが楽しいのだろう…。それはわからなくもない。

TVで「遊びに夢中になっている子どもの脳は、科学者のような働きをしている」と言っていた。たしかに、すごく楽しそうに観察しながらくるくるしてる。

しかし、しかし…「ご飯を粗末にしてはいけません」と、きっちり躾けられた身としては、これは看過できない…!!

 

「ちょーだい」と、三度目の麦茶を要求されましたが「飲まないのなら、もうダメ」と拒否。

「遊ぶのなら、もうごちそうさましなさい」といいますが、ぐり君はまだ食べると意思表示をします。

「食べるのなら、ちゃんと食べなさい」と、スプーンでカレーを口元に持っていきますが、イヤイヤをして口を開けません。

「じゃあ、これ飲んで」と、中身がデロデロのコップを口元に持っていくと、イヤイヤと、手で押しやります。

そりゃそうだよね。得体のしれない「闇鍋」のようになってるもんね…。

こんな物を食べろと勧めるのは鬼畜だと思うけど、でも、美味しいご飯をこんな状態にしてしまったのはぐり君だよ!

 

「お母さんは怒っているよ」といっても、ヘラヘラ笑っていて効果なし。

しまいには、私がスプーンですくったカレーが気に入らなかったようで、金切り声をだして癇癪を起こし、スプーンについたカレーを手で拭い、その手をたぬきのようなお腹を包む洋服で拭い…。

あ、ぁ…。洋服が、紺色だったのがせめてもの救い…。

 

 

「じゃあ、もうお終いにしなさい」といって、ご飯の時間を強制終了しようとしていた時、玄関先で鍵を取り出す音が聞こえました。

ぐり君も、「ん?」と廊下に視線をやります。

 

旦那さんが帰ってきたと思いましたが、「お父さんだよ」とは言わず、二人で廊下に出て、「誰かが来たよ。もしかして鬼さんかな!? ぐり君、悪い子だったから鬼さんが来たのかな!?」というと…。

ガチャガチャガチャ! ドアノブを回しながら、扉が激しくガタガタと揺れました。

 

ぐり君「ぎゃーーーー!」。

 

「ぐり君、鬼さんだ! 早く逃げないと!」と、2人でキッチンに逃げて扉を締めます。

「ぱっぱ~!(泣き)」と、抱っこしてポーズで腕を広げてきますが…いや、ぐり君、洋服がカレーまみれだから…お母さん、今は抱っこしたくない…。

 

すぐに旦那さんがキッチンに入ってきて「ぐり君! おうちの前に鬼さんがいたよ! ぐり君、何をしたの? 悪い子だったの?」と聞いてきました。

 

私の膝に抱っこされて、泣きながらテーブルを見つめるぐり君。

 

「ご飯で遊んじゃダメって言ったよね?」

「ん」

「もうやらない? ごめんなさい?」

「さい」

旦那さんが状況を理解し、「ぐり君、偉いぞ。ごめんなさいを言ったから許してって、鬼さんに言ってくる」と再び玄関へ。

 

再び戻ってきた旦那さんが「お疲れさま。帰るの遅くなってごめんね」と労ってくれ、私がクールダウン出来るよう、ご飯も食べずにすぐにぐり君をお風呂に入れてくれました。

少しの時間とはいえ子どもと離れたので、気持ちの切り替えができ、ぐり君がお風呂から上がる頃には笑顔で迎えられました。

 

 

前々から自覚していますが、「冷蔵庫を何度も何度も開け、しまいには開けっ放しにされる」ことと「ご飯をぐちゃぐちゃにして遊ぶ」ことだけは、どーーーしても許容できません。

小さな子のやることだから…と大目に見てあげたいけれど、無理。

 

 

でも、ご飯やおかずを、あっちのお皿、こっちのお椀に入れて混ぜ混ぜしている姿は、本当に楽しそう……。

しかし、やらせてあげたいけれど、無理…。

この好奇心を満たしてあげられるいいオモチャはないものだろうか…。

 

週末に、二人でフルーチェでも作ろうかな…。