片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

年金生活で破綻しないための準備

 

あれからさらに喧々諤々していますね。

金融庁が出した「高齢社会における資産形成・管理」の報告書は、マスコミが騒いだのに便乗して野党が詰め寄ったり、麻生さんが一部の表現が不適切だといっていますが。

本当に、あの報告書にはどこにも落ち度はないと思う。

人それぞれ年金の加入期間・納付額により受給額は異なるし、家庭ごとにひと月の生活費の額も違う。

「平均的な年金受給額+その他収入」と、「平均的な生活費」で見た場合に、月々の支出が収入を5万上回っている、という例をあげているだけだったのに。

 

批判的なマスコミの記事をみると、まるで老後は日本の全世帯で5万の赤字が確定かのように捉えていますが…。

現役世代だって、平均的な月の支出が25万と指標が出ていようが、自分の給料では月に使えるのが20万しかないとなれば、支出が収入を上回らないよう家計コントロールしてますよね。無い袖は触れない。

老後も、そうすればいいだけのこと。

で、さらに重ねて解説すると、この数字は、きちんと「家計コントロール」がされている結果の数字です。

金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」

実収入209,198円 - 実出費263,718円 = -54520円
を、「月額5万円の赤字! 総額2000万もの大金をどうやって備えろというのか!」と噛み付いている方々がいますが。
この図版には、上記の数字の間に「高齢夫婦無職世帯の平均貯蓄額2,484万円」と、データが書いてあるじゃないですか…。
このデータの元になった皆さんは、貯蓄資産の範囲内で贅沢をしているというだけです。自分で老後のために蓄えた資産を、途中で資産が尽きてしまわないようきちんと計画的に切り崩して老後の生活に華を添えている。その金額が月々5万だったというだけ。

麻生さんに「資料に目を通していないんですか」と野党の女性議員が噛み付いていましたが、その言葉をブーメランで返したい!!!

 

読み取り能力のないマスコミが大騒ぎして、さらに野党がそれに便乗してあげあし取りに利用している。

こんな幼稚で稚拙なあげあし取りで給料が貰える国会議員って…。日本の国会議員のレベルの低さに絶望します…。閑話休題

 

15ページの収入と支出の表には、「高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)」としか情報がないけれど、この表の数字は「平均的な給料で定年まで勤め上げたサラリーマン男性と専業主婦の女性の2人家庭」というモデル世帯に合致する世帯においてという前提じゃないかと推測します。

今の現役世代は、共働きの家庭も多いですよね。それなら上記の世帯モデルとは年金額もかわってきます。

二馬力の分だけ受給額も上がります。

(でも私たちが受け取るのは数十年先で、その頃にはマクロ経済スライドと日本経済の状況でベースが下がっているかもしれないけど)

 

こんな、仮の数字の積み上げで出した金額に対してぶーぶーいってもなぁ…。

月々の自分の家庭の生活費も把握せずに「足りない」と騒がれてもなぁ…。

 

別のデータなので上記のデータとの整合性はありませんが、厚生労働書が出している

平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

では、現在65歳以上の男性の平均月額174,535円、65歳以上の女性の平均月額108,776円(P.12,13)。夫婦あわせて平均月額が約28万円。

夫婦の片方が第3被保険者の家庭はこれより少し低くなります。国民年金の満額は64,941円なので、17.5万(男性が大黒柱と仮定)+6.5万で、月額24万円~、です。どれぐらい上積みされるかは、第2被保険者時代の給料と年月次第です。

夫婦共に第2被保険者の家庭なら28万円よりも高くなる可能性があります。なぜなら、女性の平均月額は、結婚や出産で60歳以前に退職してしまった人分も含まれているために男性の受給額より大幅に低くなっているので。さらに女性がキャリアを途絶えさせずに男性と同じ給料水準で働いている場合は、男性と同じ平均月額がもらえると算段できるので、17.5万+17.5万で、月額35万。

出所の異なる 対象範囲や一致していないデータで比較するのは意味のないことではありますが、あえてするなら、平均的な収入を得ている世帯のうち、実出費の263,718円を実収入が下回る世帯は、20歳以降に一度も第2被保険者になったことがない第3被保険者がいる家庭のみ、となりますね。

 

 

年金生活のシミュレーションをしてみる

厚生労働省のサイトにあるマンガに、

公的年金(厚生年金)の給付水準はモデル世帯でみて、将来も現役世代の平均手取り収入のおやそ5割の年金を受給できる見通しです。

とあります。

所得代替率の見通し~実際、「どのくらい」受け取れるのか | いっしょに検証! 公的年金 | 厚生労働省(2ページ目参照)

しかし、こちらはあくまでもモデル世帯なので、自分(と旦那さん)の年金定期便をチェックするのが一番確実。

でも、手っ取り早く老後の生活が成り立つのか知るためには、マイホーム資金・子どもの学資保険積み立て・老後のための貯金といった「老後の夫婦2人生活には必要ない支出」を除いて、夫婦2人の生活に欠かせない基本的な衣食住の支出が給料の5割で納まっているかを確認すればいい。(うちのような年齢の高い世帯は、現在の手取り収入と平均手取り収入の差異が大きくなるので注意!)

 もし、衣食住の支出が5割を超えているなら、今から家計を見直して5割以内で済むように意識していれば、いざ年金を貰うときになっても今までの生活費を大きく変えずに済みます。

 

私は、自分に課した資産形成の基本ルールで「貯金は、給料の半分」としていたので、年金生活でも破綻しない準備はすでに30代の頃から習慣化されていました。

とはいえ、結婚して色々支出も増えているので、気は抜けませんが。

ちなみに、うちの旦那さんは完全にアウトです。年金生活になって今のようなお金の使い方をしていたら、破綻します。

 

 

それと、年金で「損・得」という言葉が出るのはおかしいと思うのですが、あえて損得を語ると…。

●長生きの人は得。受給期間が短いと損。

●所得が平均より低い世帯は得。高い世帯は損。

です。

 

所得の額で損得がなぜ生まれるかというと、「所得の再分配」のためです。

旦那さんは私よりも収入が多く、その分税金も厚生年金も多く払っているけれど、年金の受給額自体はそこまでの差はない。前に旦那さんが「自分はいくらぐらい年金がもらえるのだろう?」と口にしていたので、試算してあげたら「そんなに少ないの!?」とショックを受けていました。

所得の世帯は個人年金や貯蓄などで老後に備えることができますが、所得の低い世帯は、現役時代のうちに十分な老後の備えをすることが困難かもしれません。

(中略)

このような背景を踏まえ公的年金では、世帯構成や現役時代の所得の違いを軽減するように設計されています。これを「所得の再分配」ということもあります。

 所得が平均より高い世帯は、生活水準も高くなりがちです。しかし、年金額はそれほど貰えない。所得が高い世帯はそれを踏まえて自分たちで備えをしておかないと、収入支出の差異が大きくて厳しい老後生活になってしまいます。

再度繰り返しますが、うちの旦那さんは完全にアウトです…。一度レクチャーしましたが馬の耳に念仏状態だったので諦めました。まあ、オーバーしているのは趣味の費用なので、なければないでどうにか調整するのでしょう。

 

 

「将来の支出」の落とし穴に注意

以前にライフプランナーさんと退職後の支出のシミュレーションをしていて目からうろこだったのが

「みなさん、“年金生活になったらそれほど生活費はかからないだろう”とおっしゃるんですよ。しかしですね。現役時代のイレギュラーな出費は大体が土日ですよね。遊びに行ったり、美味しいものを食べたり。現役引退後は、毎日が土日の状態ですよ。年をとったらお金はかからない、というのは間違いです」

と、いわれました。

おぉーーー!!! まさに! 私は「老後生活は現役時代より質素な生活になる」と思っていましたよ! 危ない!

 

あと、基本的な点で忘れがちなのが、年金からも税金が引かれます!

受給額は、手取り額ではありません!!! これが一番注意!

年金生活のシミュレーションをする際は、必ず税金分を差し引いて計算しましょう。

 

 

最後に

金融庁は謝罪する必要はない。ちゃんと仕事した上で責められて不憫」

「麻生さんはなぜ撤回した! ちゃんと読めば撤回する必要なんてないってわかるのに!」というモヤモヤが、見事な記事になっていたので紹介。

「老後2000万円報告書」で最悪対応の麻生大臣が形成逆転できる妙案 | 山崎元のマルチスコープ | ダイヤモンド・オンライン

そうか、麻生さんは「撤回の撤回作戦」をすればいいのね。

ぜひ、「ちゃんと読んでいただければ」とブーメラン返しを実行してください!

 

そうして、上記記事の筆者が懸念していたように、一昨日私のところにも某銀行から電話がきて、この「2000万不足」という点だけを切り取って営業トークに使ってきました。

ちょうど、投資予算の一部が休眠していてあれをどうにかしないとな~と思っていたので、渡りに船で資産相談会の予約入れましたけどね。

 

みなさんも、流布している一般的な情報に惑わされないよう。

資産形成を考えるときは、平均値は用いずに自分の実データを把握した上でプランを立ててください。