片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

「人生100年時代の備え」…あたり前のこと、だよね。

昨夜、イライラしてしまった。
旦那さんも私がイライラしているのに気付いていたと思うのだけど、うまく自分の気持ちをセーブできず。
携帯の充電切れをきっかけに、「充電してくる」といって寝室へ移動しそのまま寝てしまいました。

旦那さんにイライラしていたわけではなく。
むしろ旦那さんには非がないので、被害者(笑)

何にイライラしたかというと、TVのニュース番組に。

 

子どもを寝かしつけ、私が寝落ちして「起きられない無理~(餃子)焼いておいて~」と旦那さんにお願いして作って貰った夕食も終え、旦那さんが食事の後片付けをしてくれている間にシャワーも浴び、洗濯物を干し、本日の業務終了! さて、憩いの時間…というその時間に。

テレビから流れてきた「金融庁公的年金の限界を指摘。個人で老後のために2000万備える必要あり」という話題と、街頭インタビューで「そんな大金を貯めるのは無理!」という若者と「年金で暮らせるんじゃなかったのか。何のために給料からずっと払ってきたのか」という中高年。
それを受けてスタジオのコメンテーターが「老後のために2000万備える必要」というくだりだけ切り取り、まるで年金システムが崩壊して役立たずといわんばかりの捉え方。

「はー!? なに言ってるの」と、思わず、TVに突っ込み。
センセーショナルに見せたいがために、無知な人たちの発言だけをわざと選んだの?
なにこの世論をミスリードするような番組の作りは。

いやいやいや。
公的年金では、老後の生活費が足りない」って、そんなの当たり前でしょ。
老後の生活費を全部公的年金だけで賄う前提のシステムじゃないよ?
サラリーマン視点で世の中を見すぎ。
第一被保険者の人達からしたら鼻で笑ってしまう知識レベルの低さだよ。
しかも、街頭インタビューのサラリーマンは仕方ないにしても、スタジオのコメンテーター(アナウンサー?)までがその視点。
いやいや、本当にあんたたち、なに言ってるの…。


ライフプラン・マネープランを1度でも考えてみれば、「長生きすること=リスク」であることなんて、自明でしょ。

「毎月5万足りない」
「それを埋めるために、自助努力で2000万も備えないといけない」
それを槍玉に挙げて、まるで公的年金の制度や運用が悪いといわんばかり。

あのさー…。
月5万で、終身の不足分2000万とはじき出したということは、
2000万÷(5万×12ヶ月)=33年

定年を65歳と仮定し、98歳までの生活費の不足分を自分で備えましょう、とアドバイスしてくれているんだよ。
これをTVでは「年金破綻」といわんばかりの文句のつけかた。


現在、高齢夫婦無職世帯の平均的なモデルとして、実出費は約26万・年金支給額は21万。その差が5万。

もし本当に年金破綻して1円も支援がなくなってしまったら、2000万どころじゃない。
26万×12ヶ月×33年=1億2千960万。
本来なら1億3千万(!)用意しないといけないところを、現役時代に第二被保険者でいれば2千万で済む。

前述したように、ライフプラン・マネープランを立てれば「長生きすること=リスク」であることをひしひしと感じる。
年金制度がもしなかったら、「長生き」はリスクどころか、最悪のデメリットとなる。
それこそ、働けなくなったものは死ぬしかない「姨捨山」が現在に復活してしまう。

そもそも、「実出費は約26万-年金支給額は21万=不足5万」は、もうずいぶん前から言われていたよね。
そう言い切れる確実なソースがあるのは2012年。なぜならその手の仕事をしていて、啓蒙活動のコンテンツを自分で作った年だから(笑)
その時から「不足分は5万」といわれていたよ。

今回「2000万」という数字が出たのは、平均寿命が延びているから。
今までは「5万×12ヶ月×20年=1200万」で考えていたかもしれないけど、
人生100年時代に突入するから「5万×12ヶ月×30年=2000万」を想定しておきましょうね、って。

わざわざ警鐘を鳴らしてくれたのに、それに噛み付くってどういうこと?


年金が問題になるたびに「払い損」と煽る記事が出たりするけど、そもそもこれは貯蓄ではなく、保険と同じ相互扶助の精神で作られているものでしょう。
生命保険の死亡保険のルールには文句を言わないのに、年金では文句が出る理由が分からない。

 

しかも。
元となった金融庁の報告書、全然問題提起している観点が違うよね。
「高齢社会のあるべき金融サービスとは何か」が根底。
前向きに問題提起しており、引用したい部分がたくさんありすぎて、こちらに転記するのは諦めました。ぜひ、一読を。

金融審議会「市場ワーキング・グループ」報告書の公表について:金融庁


1つ「おぉ!是非に!」と思った箇所が

P.19
他方で、退職金の給付額を把握した時期について、約3割が「退職金を受け取るまで知らなかった」、約2割が「定年退職半年以内」と回答している。

P.37
退職金がいくらになるかの見通しを出来る限り早い時期に雇用者から本人に通知することは社員の福利厚生の向上の面でも重要であり、各企業の積極的な取組みが望まれる。

の部分。

まさに、旦那さんがこの状態で、詳細なマネープランが立てられずに困っているところです。

この報告書を機に、会社がちゃんと情報を公開してくれるようになって欲しい。


「はじめに」に、

その議論の内容を報告書として今回提言する。本報告書の公表をきっかけに金融サービスの利用者である個々人及び金融サービス提供者をはじめ幅広い関係者の意識が高まり、令和の時代における具体的な行動につながっていくことを期待する。

とあります。
せっかくの憩いの時間に、TVの恣意的に扇情的に操作された情報に挑発されてイライラしてしまったけれど、結果的にこの報告書の存在を知れて、目を通せたのは良かった。

旦那さんは私のイライラの理由も分からずいい迷惑だったけど。申し訳ない。

 

あと、年金の不足額に関連する良い記事があったのですが、見つけられず…。
見つけたらリンク張ります。
要約すると、
実出費約26万のうち、食費や光熱費以外の、その他の支出がちょうど5万ほど。
これは主に交友費や趣味費用などにあたる。
セーフティである年金で「自分の老後の趣味費用まで負担して欲しい」なんて誰も思いませんよね? 老後の月々5万の備えを作る際は「自分の将来の娯楽費用」だと思って、楽しく備えましょう。
という内容で、「おおー。発想の転換!すばらしい!」と思ったのでした。

 

#走り書きゆえ、あとで文章整え直すかも。