片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

ワンオペ、夜泣きの乗り越え方

ぐり君は生後2ヶ月ごろ、急に夜中に数時間泣き続けるようになりました。

夜中の1時ぐらいに泣き始め、酷いときは朝の6時まで、断続的に泣き続け…。

寝たかな?とそーっと下ろそうとしてもダメなのは重々承知。でも、ずっと立ったまま抱っこはきつい。せめて抱っこしたままでいいからソファーに座りたい!と、そーっとソファーに腰を下ろしても、あっという間に気付かれ、ぎゃん泣き…!!! 赤ちゃんには、背中スイッチだけでなく、高度計も備わっているの!?

 

その頃はもう秋口で夜中は肌寒い日もあり、小さな乳幼児を連れての夜中の散歩も出来ず。

「旦那さんが寝不足にならないように」と、すごく気を使っていました。エアコンも入っていない一番奥の部屋に移動したり、ぐり君をおくるみに包んでベランダに出たり。

…最初の頃は。

そのうち、「旦那さんは、子どもが耳元でぎゃん泣きしても起きない」ってことに気付いてからは、隣のリビングであやすようになりましたが。

 

寝不足でふらふらしながら「夜泣きはいつ終わるの?」とネット検索して調べたり、今だけだからと自分に言い聞かせてみたり。

しかし、「いつ終わるか」なんて他の人の体験談を見ても気休めにしかなりませんでした。自分の子に当てはまるとは限らない!

 

オムツも換え、ミルクもあげ、室温調整しても、腕の中で泣き続けていた日々。夜中抱っこしてゆらゆらする以外に私にできることはなく、深夜に1人で対応しているとどうしても愚痴が口から出てしまいます。

「なんで寝てくれないの」「もう眠い、寝たい」「なんでずっと泣いてるの、お母さんの方が泣きたい」…しかし、こんなマイナスな感情から出る言葉を子どもに聞かせたくはありません。

 

そこで、小さな頃に母が歌ってくれた童謡や、小学校で毎朝歌って覚えた唱歌を記憶の奥から引っ張り出して歌うことにしました。

何か口ずさんでいれば、愚痴が出ることもないので。

ネガティブな言葉を子どもに聞かせずに済むし、ゆったりしたテンポの歌で自分もリラックスできるし、歌詞を思い出そうとすると怠けていたシナプスが活性化して楽しい。子どもの情操教育にもなる! いいこと尽くめです!

 

同じ歌を繰り返していると自分が飽きてしまうので、ルールを作りました。

「同じ歌は、歌うわない」

ワンフレーズしか歌詞がわからないものは、ネットで調べて歌いました。

ネタが尽きると、ラピュタドラえもんなどアニメの歌も織り交ぜました。

 

そのうち、さらに縛りが欲しくなり、次に定めたのが

「12ヶ月の歌を1曲ずつ歌う」

です。

1月は「もういくつねるとお正月」、2月は「ゆきやこんこん」、3月は「春の小川」、4月は「さくらさくら」、5月は「茶摘」…というように、月を表す歌を12月までメドレーで歌うこと。12月までいったら、また12月から1月まで別の歌でさかのぼる。…私は1往復半がせいぜいでした。

5月がネック! レパートリーが「茶摘」「こいのぼり」「グリーングリーン」ぐらいしかなくて。

 

12ヶ月縛りに飽きて次に定めたのは、「植物縛り」「動物縛り」「昆虫縛り」「魚縛り」です。

「昆虫」と決めたら、「ほたるこい」「おつかいありさん」「でんでんむしむし」「赤とんぼ」など、昆虫が出てくる歌だけを思いつく限り歌い、もう出し尽くして他にはない!と思ったら、次の「動物縛り」でまた歌いだす…というもの。

 

これの派生版で、「歌詞に出てきた動植物縛りで、次の曲を歌う」というのも楽しいです。

「森のくまさん」(くま縛り)→「金太郎」(おとぎ話縛り)→「桃太郎」(犬縛り)→「迷子の子猫ちゃん」(すずめ縛り)→「すずめの学校」…と、続けていきます。

これは、一番のお気に入りでいまだに寝かしつけのときにやっています。

 

ぐり君の場合、激しい夜泣きは1週間ほどで終わりました。2週間も続かなかったとおもいます。

過ぎてしまえばあっという間! しかし渦中にいるときはいつ終わりが来るかもわからず暗中模索の日々でした。

 

ぎゃん泣きの何が辛いって、「泣いていて可愛そう・近所迷惑・…私が泣き止ませないと!」と考え、一生懸命あれやこれやするけど、万策尽きても泣きやんでくれないこと。

泣いている子どもをなすすべもなく抱き続けていないといけない。いくら頑張っても、子どもを穏やかに寝かせてあげることが出来ない。それが精神的にきつい。

 

そんな時、童謡や唱歌を歌うことで、「泣き止ませないと」という強迫観念から意識を逸らすことが出来て、すごく気持ちが楽になりました。

何度も歌っていると、「あれ? 森のくまさんの時は泣き止む率が高いな」と気付いたり、そこから「短い歌より、何番もある長い歌の方がいいみたい」と試行錯誤してみたり。

 

最初は、旦那さんに「何か歌ってあげて」と水を向けても、恥ずかしいのかまったく歌ってくれませんでしたが。

最近は、寝かし付けや車での移動でぐずった際などに私が歌うと、一緒に歌ってくれます。…変な替え歌で…。

 

 

子どもが寝付けなくて腕の中でぐるんぐるんしている時は、電気を点けないと見えない絵本よりも、部屋を真っ暗にしていても聞かせられる歌の方がおすすめです。

 

…ところで。母親が歌ってくれた歌は、基本的に耳コピで覚えました。

なので、1番と2番がゴチャゴチャだったり、言葉を間違えて覚えていたりします。

歌っていて、間違えを旦那さんに指摘されました。

「あめ、あめ、ふれ、ふれ、かあさんがぁ~。じゃのめで、おつかい、うれしいな~♪」

「お使い!? お迎えだよ!(爆笑)」

…と。

たしかに、ソウデスネ…。

 

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夜泣きまっさかりの頃のぐり君。…今と全然顔つきが違う。無垢だね~。