昨年末、年内の営業最終日に大掃除の際に、後輩から「ちょっといいですか?」と呼ばれて行ってみれば「2月末で会社を辞めることにしました」と。
ま、ぢ、で、す、かー!?
と、魂が口から抜け出そうになりながらも、まあ最近の精神的な不安定さを見ていたら、本人のためにはそれが一番いい。引き止めはできませんでした。
その後、ここ3年ほどで次々と案件のメンバーが抜けてガタガタになった状態を立て直したくて上告しても、暖簾に腕押し状態。
チームの立て直しの見通しが立たないまま、退職のリミットの2月末が迫る中、なんと閑散期のはずの春先に「今年は2ヶ月前倒しで動く」とクライアントからお達しが。
ま、ぢ、で、す、かー!?
片腕的なポジションの重要なメンバーが抜ける中、急ごしらえの暫定チームでスケジュールを組み、仕事を動かしていく…。
メンバーは暫定なので、どうしても任せられる範囲が減ってしまう。
3年前に「戦友」というレベルのメンバーを失ってから、なんとか戦友が育てた後輩メンバーとがんばってきたけど、また信頼する相棒を失ってしまい、私の精神状態もグラグラに…。
ここ3ヶ月ほど、失望や喪失感、タイトスケジュールの案件を暫定メンバーで回さなくてはいけなくなったストレスなどで、「もういっそ今までのキャリアはすべて捨て、パートにでもなりたい」と思うほど、追い詰められていました。
iPhoneに入っている「会社を辞めたくなったら読む」のテキストと、資産表を何度見返したことか。その度に「あと5年。少なくともあと3年はがんばれ」と自分に言い聞かせていました。
が、つき物が落ちました。
ぽろっと。
何であんなに追い詰めれれていたのだろう? と不思議に思うほど。
理由は、
1つ、案件のゴールが見えたから。
1つ、育児休暇中だった同僚が、子どもを認可保育園に入れることができず辞めることになったから。(同僚が保育園落ちた)
です。
育児休暇中だった同僚は、3人目の子の育児休暇を2年とり、結局復帰できずに退職することになりました。
3人の子を同じ保育園に入れることができず、すべて別々の保育園に預けて出社するとなると、スムーズに行っても1時間半。送り迎えと通勤で、毎日合計3時間を費やしてしまう…それはさすがに、「もう仕事は続けられない」と思うよね。
会社は、自宅勤務なども提示したのですが、3人育てながら仕事するのはキツイと。…そうだよね。私は1人でも大変だもの…。
2人目を0歳児で保育園に入れずに育児休暇を延長して、そのまま3人目の産休・育児休暇に突入し、3人目も育児休暇を延長…という状況だったので、復帰までの見積や算段が甘かったのかもしれないけど。それでも、環境のせいで働きたいのに働けないという人が出てしまうのはもったいないなぁと思います。
会社への不満は色々ありますが。
それでも、小さな会社だからこそ、社員が働き続けられるように配慮してくれ、ルールもフレキシブルに調整してもらえています。
●「時短勤務は何歳まで」というルールはなく、こちらからの申告を受け入れてもらえる。
●朝の遅刻や早退にものすごく寛容。
●子どもの病気などで、家からリモートで仕事することもOK。
●仕事の算段さえできていれば、当日の急な有給休暇申請もOK。
●ママ社員は2人しかいないけど、パパ社員はたくさんいて、子どもを預けて働く大変さを理解・共感してくれている。
就業ルールの面では、とても恵まれています。
同僚の退職を聞いて、「働き続けられる環境にいることを感謝しよう」と思えました。
つき物が落ちたら、ストレスもなくなりました。
晴れ晴れ。
仕事、楽しい。
この状態がいつまで続いてくれるか…なるべく長く続いて欲しい!
できれば、5年ほど! …まあ、それは無理か(笑)
子どものために、旦那さんのために、何より自分自身のために。なるべく楽しく長く働けますように。