片隅でひっそりと

~共働き家庭の 仕事・家事・育児~

「毎朝号泣!保育園に行きたがらない子ども」…に心が折れたらどうするか?

3歳の子どもをもつ同僚から、「妻が仕事を辞めたいといっている。どうしたらいいか」と相談を持ちかけられました。

お子さんが、保育園に行くのを嫌がり号泣するようになってしまい、奥さんの心が折れてしまったようです。生後10ヶ月ほどから保育園に通っていて、今までは問題なかったのに。

 

うちも、他人事ではありません。今は楽しそうに保育園で遊んでいるけれど、1年後は分からない。

旦那さんに「もし、そういう状況になって、私が仕事を辞めてずっと子どもと居たいといったら、どうする?」と、質問してみました。

すると、「旦那さんの給料が5年後に激減することを分かっていますか!? それでも、ですか!?」といわれました。

いや、それ、うちの個人的な話だから…そのコメントは全然参考にならない(笑)

うちの旦那さんはもう50歳(!)なので、5年後に役職定年があります。

なので「今後の旦那さんの給料が幾らになるか分かるまで、そうしてそれで生活が成り立つとソロバンを弾くまでは、私も正社員を辞めるわけにはいかない~」と、普段から言って(自分に言い聞かせて)います。

いやー。恐ろしいね。旦那さんが50歳で子どもが1歳! コツコツと堅実に貯金してきて本当に良かった!! 過去の自分にありがとう!

 

で、同僚の相談内容に戻りますが。

旦那さんの案としては、「どうして辞めてほしくないのかを奥さんにきちんと伝えることと、どうして辞めたいのかの理由をもっと細かく聞き出して分析し、双方で真面目に話し合う…それしかないんじゃないの」と。

まあ、そうなんだけど…。それじゃ、あまりアドバイスにはならない…。

 

【対策①】

●子どもを園に送っていくのは、旦那さん(同僚)が担当する。

 

子どもの号泣に心が折れただけなら、これでずいぶん奥さんの心の負担がなくなるのでは。2~3歳の子が保育園に行くのを嫌がって泣くのは、1年ぐらいのことだと思うんですよね。その期間さえ凌げればいいんじゃないかと。

 

しかし、多分、辞めたい理由はそれだけではないと思います。

平日は、家事も育児もワンオペ状態で、かつ仕事もやって…では、心も疲弊してしまう。

対策①の他に、奥さんの負荷を減らすような努力も一緒にしないとダメなのではないかと。

 

【対策②】

●旦那さんも、平日の家事を役割分担して引き受ける。

とはいえ、旦那さんの帰りが遅いと、奥さんは自分でやってしまうだろうから、最初から「これは時間があったとしても奥さんはやらなくていい家事」として線引きしてあげる。

 

そうはいっても、旦那さん(同僚)も今までだってがんばってきたけど、それでもこの状況になっているという経緯がある。ここまで提案しても「辞めたい」という気持ちなら、それはもう、現状に奥さんが疲れきっているのだと思います。

しかし、正社員の立場を自ら手放してしまうのは、大変惜しい。だったら、一足飛びに「辞める」ではなく、何か対策はできないか?と探ってみる。

 

【対策③】

●奥さんの会社の雇用形態や制度を調べ、一時的な休職、もしくは、週の勤務日を減らす、現状よりさらに短い時短勤務などの制度はあるか会社に確認。

 

それらの案を出しても「それでも辞めたい」というなら、もう相談の段階ではなく奥さんの中で「辞めることを了承してほしい」という段階になってしまっているのだと思います。それであれば話し合いの余地はないので「辞める前提でのライフプランの練り直し」しかないかと。

 

【辞める前提で考えるべきこと①】

●ライフプラン・マナープランの練り直し。貯めた場合の今後の家計の状態をシュミレーション。

 

その上で、「ずっと働かないのは家計的に無理」というのが見えたら、「ではいつ仕事を復帰するか」「復帰したとして幾ら稼げばいいか」を考えてちゃんと今後の予定に組み込む。ここを事前に決めておかないと、子どもの手が離れた後も「お金がない」という状況をずるずる続けることになってしまう可能性があります。

 

【辞める前提で考えるべきこと②】

●復帰プランを考える。

「いつ」「どんな雇用形態で」「いくら稼ぐのを目標とするか」

 

もし、シミュレーションしてみて「パートの稼ぎでは足りない」となった場合、「正社員」「派遣社員」など、もっと高負荷で給料の良い雇用形態にしなければなりません。

が、いざ復帰となった際に、希望の形態・金額で雇ってもらえるとは限らない。無謀なプランを立ててしまわないよう、自分の市場価値は幾らなのか?を、事前に知っておくべきだと思います。

 

【辞める前提で考えるべきこと③】

●転職サイト(紹介型)に登録し、自分の市場価値を知る。

●派遣会社の案件紹介ページを見て、自分の職域・経歴での時給単価をリサーチ。

 

万一、希望するような条件の案件があれば、いつかではなく、いま転職してしまえばいいのだから、転職コンサルタントに「望むような雇用形態・金額の職場があれば転職を考えたい」と、素直に告げて、希望に沿った条件でどれぐらいの紹介案件があるか調べてみる。

もしそれで「この程度の給料なのか…」とか「自分のスキル・経歴ではほとんど紹介してもらえない」という状況が分かれば、回り回って「今の会社を辞めてしまうのは早計ではないか」と、思いとどまってくれる可能性もあります。

 

…後輩へのアドバイス、真面目に考えてみました。

私が考えたのは「奥さんの気持ちにどう対応するか」ですが、他にも「行きたがらない子どもの気持ちにどう寄り添って、そう対処するか」という対策も必要ですよね。

これらはいろいろ情報があるので、参考として貼り付けておきます。

幼稚園・保育園に行きたがらない子供の気持ちにママが寄り添う方法 | MARCH(マーチ)