日曜日の夜、ぐり君を寝かすために布団に入ったのが22時!
夕方以降のタイムスケジュールで色々判断を誤り、寝かしつけが遅くなってしまった。
「おーいしまさよし、みたい(YouTube)」「えほんよんで」「おうたうたって」、お布団に入ってからのすべてのお願いに「もう時間が遅いからダメ。明日ね」とつれない返事で却下。
ぐり君を抱きしめたポーズで「あーあ。せっかくの土日、何にも出来なかったなぁ…。有意義なこと1つもしないで終っちゃった…」と、布団でため息つきました。
旦那さんが「何の話?」と聞き返してきたので、
「土曜も日曜も、家を出たり入ったりバタバタしているだけで終っちゃったなぁ、と思って」。
土曜は、
車で市場へ→買い物&お昼→お菓子屋→帰宅
日曜は、
歩いて近所のレストランでお昼→スーパーで買い物→図書館→帰宅
という感じで、「何をした」ということもなく、なんとなく惰性で時間を過ごしてしまったな…と、後悔。
布団に入ってからも遊んで欲しそうにぐずぐずいっていて、お母さんが歌を歌ってくれないからと、ぐり君は自分で歌を歌っていました。
最初は、しまじろうの「わぉ、わぉ、わぉ。そとのせかいに。わぉ、わぉ、わぉ。」と、自分が知っている箇所のみリピートして歌っていたのですが…。
しばらくすると「だめ、だめ、だめ。ふふふんふん。だめ、だめ、だめ」と、替え歌になっていました。
お母さんとお父さんに、絵本もダメ、歌もダメと、みんな却下されて、ぐり君もうっぷんが溜まっていたのかもしれません。
ぐり君の頭に顔をうずめながら、笑いを堪えているうちに私はウトウト…。
しばらくすると「おかあさん。ねぇ、おかあさん」と呼ぶ声。
「…なぁに?」と返事をすると
「ねえ、おれちゃったとこ、どこだっけ? ぽきっとおれちゃったとこ、どこだっけ?」
…折れちゃったところ?? 何の話??
しばらく考え、ああ、夕方いたずらしていてハサミで手を切ってしまったことかな?と思い至りました。
ぐり君の手を取り、中指の付け根をそっとなでました。
「ここだよ。でも、どこか分からないなら痛くないってことだから。傷口開くといけないから、触らないようにね」と言い聞かせ、またウトウト。
しばらくすると、またぐり君の声。
応えてしまうとまたおしゃべりが始まってしまうので、寝たふりをしました。
すると、小さな声で、
「いたいから、つつんでください」と。
私の掌の中に、ぎゅっと握った小さなこぶしを滑り込ませてきました。
…いじらしい…。
小さな切り傷だから、もう痛みはないと思うのだけれど。
お母さんに優しくして欲しかったんだなぁ。
子どものこういう言動に触れるたび、愛おしさで泣きたくなります。
寝たふりをしながら、ぐり君の小さな握りこぶしを両手で包みました。
有意義なことは何にも出来ずに終わってしまった土日だったけれど…。
お昼にレストランでぐり君が食べ終わるのを待ちながら、「どちらが午前中に家仕事を頑張ったか、したがって午後に休憩する番はどちらか」を旦那さんと競っていた際、二人で「自分は〇〇をやった!」と功績比べをしていると、「何かの優劣を決めている」ことだけは察したぐり君が、椅子の上に立ち上がり「りーちゃんが、いちばん!」と勝利宣言をし、旦那さんと二人で爆笑したこと。
おやつに作ったポップコーンを3人で競って食べ、残り少なくなると、お皿に手を伸ばすお母さんの前にぐり君が陣取り、右・左と位置を変えて伸ばす腕から体でお皿をガードする食いしん坊な姿に笑ったこと。
夕食にはじめて「すいとん」を作ったところ、ぐり君が気に入り何度もお替りするので、
「まだ食べるの? どれぐらい食べる?」と聞くと
「いーーーっぱいー! うえにつくぐらい!」と、腕を伸ばし、天井につくぐらい大盛で食べたいと言ったこと。
…なーーーんにも有意義なことはできなかったけれど、3人で笑って、大きなトラブルもなく無事に過ごせたのだから、いい週末だった。